2020年2月27日 (木)

サイン会は延期です。ごめんなさい。

3/15に開催予定だった大洗の海楽フェスタが延期になりました。
自分と才谷屋さんのサイン会はその前日3/14に催すことになっていましたが、
角川と書店さん、そして我々の協議の上で無期延期とさせていただきます。
https://comic-flapper.com/information/entry-11274.html
おそらく大洗の商工会も同じように意識したと思いますが、
「延期」という言葉に
ちゃんと気持ちに応えたいという意思と責任を込めているつもりです。
ですので、サイン会の整理券はどうぞ そのまま保存をしていてください。

14、15日は自分はオフのつもりで大洗に行く予定を変えていません。
書店の江口又新堂さんにもお礼の挨拶をしに行きたいし、
少ないながらも顔馴染みになった方々にも会いたいので。
これまではどうしても外様である自分を意識していましたが、
単行本も出て、ようやっと一歩お近づきになれるかなと思うのもあります。

そんなこともあり、いまだ新参者ですから、
顔を知られていることは大洗の地元も、ガルパンさんたちにも殆どないですが、
もしそれでも見かけたら声をかけていただければ、
サインでよろしければいたします。
(自分は花粉症なので、マスクをしてるでしょうから余計人相がわからないかもですが)
ただ江口さんで単行本を購入いただいた方を優先できたらなと思うのも、
公正さなり義理なりがありますので、お許しを。

コミックスも手元に届き、見ましたところ、
カバー画の色彩に関しては色校でのバタバタが嘘のように、
自分の願った仕上がりになっていて安心をしました。
(本文の口絵はやや暗く沈んだ色になっていましたが)
ブックデザインはかなり自分であれこれ提案してしまって、
それを見栄えよく仕上げていただいたデザイナーさんに恐縮しつつ感謝いたします。
Design-rough_20200228082801
ただ発刊はされたものの、
周囲のほんの数人の人が感想を述べてくれたけれど、
結局、自分で触れることができるのはAmazonのレビューの「わけがわからない」って酷評だけ。
あとはほとんど読者の反応が分からない状態で
そもそも読者すらいないのではないかと思い悩みました。
Twitterも何もしていない自分は
いつのまにか誰の声も聞こえない場所にいるんだなと痛感するばかり。
[ガルパン漫画だ買ってみよう⇒わけわからない・つまらない・困った⇒だんまり]
って図式ばっかりなのだろうと思いつめて
漫画家をやっている意味はなんなんだろう。
無駄にお金を使わせて迷惑かけているだけじゃないのか。
大洗ではお礼を言うのではなく謝罪をしないと。
以前に「中国嫁日記」の井上純弌くんに「友達が欲しくて漫画を描いている」って話して
呆れられたけれど、
自分の漫画や自分の努力の結果で
友達ができるような期待をするのはきっと間違いなんだ。
浮かれているだけ愚かさは増していく。
欲を出さず、スルーされる現実を受け入れて、
漫画家を名乗ることに身をかがめて生きていくしかないんだろう。
そんな考えばかりが頭を巡って数日間凹んでいました。
普段、仕事をしていれば、家から出ず、
3日も4日も誰とも口をきくことのない、
世間から捨てられたような自分にとって、
新刊の感想ってそれが一言でも、自分に向けて発せられた言葉なのです。
そういうものが殆どないって、
つまりそれはもう存在否定と無視で、誰からも相手にされない証明のようなもの。
家族とか職場とか、もしくは飲食店でも「自分」に向かって人様から話しかけられる機会が
1日に一度でもある人には、
声の出し方を忘れちゃうほど人と喋ることのない人間の
わずかな機会と信じていたものが無音の絶望は、
たぶん分からないかもしれません。
おかしな奴だと笑うことでしょう。
数年前にあんまり孤独だから漫画を辞めると宣言した若い漫画家さんがいました。
それは他人事ではない。自分も本当に身にしみます。

武漢肺炎の影響で色々な催しが中止になり、
企業や学校が休みになる中で、
なんだか人と人が会って楽しむ機会が奪われ、
人と会うことや場を催すことが罪悪に見られるようになってきているのは
恐ろしいことだなと思います。
自分はもうこんなですが、
他の人はそういう孤独や分断に悲しむことがないように願うばかりです。

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2020年2月20日 (木)

ガルパン漫画のコミックス発売です。

もう少してきぱきと仕事をこなして
半年に1冊くらいは刊行されるものと考えていた自分を叱ってやりたい気持ちになります。
ようやっと「樅の木と鉄の羽の魔女」が発売になります。
というか早いところはもう店頭に並んでいるのかも。
自分は風景とか自然物を描くのが好きで、
戦車はほとんど描いた事がなかったから、
ヤマトの宇宙空間にはなかった背景画を喜んでちまちま描いて、
予想外の戦車を描く難しさに四苦八苦していたら
毎月の連載の掲載頁数が稼げずに、結果1年もかかってしまいましたよ!
とにかく一人で絵を描いているので
どうにもこれ以上は早くならないっぽいし、
物語の全プロットのまだ半分だし、
この後、そのプロットの見直しをしようと思っているので、
まだまだ苦闘は続きそうです。

コミックスは今回、色味の再現でかなりてんやわんやがありまして、
最終的にこちらの目論見どおりの色になっているのか、
今日(2月20日)の時点で献本が届いていないので、わかりません。
静かな青味を表現したかったのですが、背景のオレンジに引っ張られて、
なおかつ黒ずんでしまって悩まされました。
綺麗に再現されていたらいいな。

ということで
明日の発売日には、連載の更新もされます。
コミックスの購入特典のカラー画をあれこれ描いていたら、すっかり時間を食われて
今月も頁数は少なめです…。ゴメンナサイ。
今回も背景とか頑張って描いています!
その連載の最後の頁をお借りして
コミックス上巻の描き下ろし特典の一覧を掲載させていただきます。(コレ↓)
Tokuten

カバー画を用いた特典を作られた書店さんもあるらしいのですが、
自分にはどこなのかの情報がないので、
描き下ろしをした書店さんのみのリストになってます。
丸善さんはお茶の水店のみに特典がつきます。
さらにモノクロのペーパー、そして直筆サイン本も並ぶ予定です。
サインといえば、
大洗の江口又新堂さんでもガルパン漫画の恒例らしいサイン会を行います。
3月14日土曜の午後から。
海楽フェスタの前日ですね。
執筆を助けていただいている才谷屋さんと合同です。
昨今のご時勢であれもこれも中止とかなんとかありますが、
自分が倒れてなければ、大洗には行きますので!
花粉症なのでマスクをしている非礼をお許しください。

地味なお話なので
読んでみたら「なんじゃこれ?」って人もいらっしゃるとは思います。
そのあたりは物語の後半で地味に盛り上げたいと思っています。

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2019年12月27日 (金)

年末のご挨拶的な。

すっかり年の瀬という感じで、
でありながらずっと漫画を描いているばかりの1年でありました。
戦車漫画は、戦車のことをちっとも知らなかったとはよく口にしていますが、
戦車を描くっていうことも理解が足りなかったなというのも実感してます。
とにかく手がかかる。
資料として作っていただいた模型は、
現在購入可能なキットということでスケールがまちまち。並べても大きさの比較が出来ません。
またディティールの再現も色々違うようで、それを調べていると時間ばかりが過ぎていく。
自分はいわゆる「乗り物」とか「兵器」に子供の頃からあんまり興味がないので、
戦車をメカニックというより、鉄の塊の存在感を出したいなと思ってます。
なので定規で引いた綺麗な線ではなく、
ここはぶつけて歪んでるかな。凹んでるのかな。
錆とか塗装の凹凸やはげとかこうかな。
鉄板は薄いかな厚いかな。
そんなことを意識してごつごつとしたフリーハンドで描いてます。
以前に友人の手伝いでアシスタントとしてメカや背景を描いている時、
そういう存在感を大事に描いたら「定規を使ってくれ」と言われ
その味気ない薄っぺらな感じの線にずっと疑問を持ってました。
今の絵はその自分なりの回答なのかなと思ってます。
まぁそのために全然頁数が稼げませんw
13name01

今月もなんとか脱稿しましたが、
そこまでの分でコミックスの1巻になります。
最初は全1巻の予定でしたが、
ここまでで当初組んだプロットの半分しか消化していないので、
上下巻構成となりました。
1月半ばまで単行本作業をして、発売は2月を予定しています。
お正月休みなしでまた仕事になりそうです。

そして明日に迫りました冬のコミケット。
今回予定していた新刊は、連載漫画の仕事と依頼された冬コミのイラストの寄稿で
時間がなくなってしまい断念しました。
テーマは決まっていて、
今年の春に急逝された小説家の吉野匠さんとお仕事させていただいた絵やラフをまとめた本です。
もう10年以上前にご縁があり、挿画を寄せた本自体は絶版的な扱いになっています。
このたびの訃報に驚き、その追悼の意を込めて。

ということで、この冬コミは何をしてるかといいますと
初日28日ではお馴染みのKIYOCLUB(南 オ-22a)で販売奴隷をしています。
今回そこも新刊を見送り充電期間に充てたいという判断になったとのことでしたので、
抱えている在庫を整理する機会にもなろうからと
既刊の一つ、ルパン三世の本にカバーを新しく作って
新装版として数年ぶりに持ち込もうと僕のほうから申し出てみました。
KIYOさん負担ではなく、僕の持ち出しで。
なのでうちの新刊的なものはこのカバーかもしれません。
既刊をお持ち人のためにカバーだけの販売もする予定です。
Lupin-cover-tombo

購入者特典としてこのカバー画のポストカードも作りました。
KIYOCLUB、そして三日目30日のむらかわみちお党(西 G-07b)では、それを差し上げます。
自分の所はやはり在庫 をいくつか持参するのと
KIYOCLUBの委託物を並べます。どうかお許しを。

そして日本晴(28日 西A-47b)で出る広江れータンの341戦闘団本の表紙も描いてます。
あとは小林治さんの
Factoryきゃの(28日 南 ケ-27a)の新刊「ポニテにて2019冬」の表紙を描いてます。

341
そして!
年が明けた1月4日に埼玉県のFM局ハローハッピー・こしがやFMにて、
新春ラジオ特番『君にも見える円谷の星』に出演することになりました。
13時から4時間の生放送で「ウルトラマン」をはじめ円谷プロ作品の大特集をします。
「マイティジャック」「怪奇大作戦」やメビウスなどの近年の作品まで、
主題歌やサントラ、珍しい音源まで色々採りあげる予定です。
出演はDJ林檎さんと、アンドロー梅田さんと自分の3人になります。
ヤマトのラジオ特番のお仲間ですねw
自分は作品の感想とかヨタ話の担当予定です。
急な企画なのと正月早々もあってゲストをお呼びすることは叶いませんが
お正月の午後を円谷作品の音楽で過ごしてみませんか。
電波エリアの広い局なのですが、FM電波はアンテナの向きがタイトなので、
スカイツリーから埼玉の方角に向きを変えるのも大変ですから、
全国どこでも聴けるリスラジなどのwebサービスやラジオアプリをお薦めします。

そして、本年もありがとうございました。
人の悪意に触れたり、自然災害の厳しい色々と悲しいことの多い1年でしたが、
自分でよりよくできることはその努力をしていきたいと思っています。
新年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2019年9月16日 (月)

いろいろ

ガルパンの連載は無事に掲載されました。
Instagramの投稿がPCからできない状態でもあり、こちらに報告ということで。
ネームはもう少しあるのですが、力不足で今回も10頁少々。
牛歩のごとき歩みながら、今回の掲載分を執筆しているときに
これまで何頁くらい描いたのか初めて振りかえってみたらものすごく驚いた。
120頁以上になってました!
原稿を描くスピードが思ったイメージでないため、すっかり、積算した量の感覚を失ってました。
ところが最初に組んだ物語のプロットの消化はまだ半分。
角川のコミックスの頁数は150~200の間が基本なので中途半端極まりない形に。
プロットを組み替えて、短くするか、2巻構成にするのか思案中です。
Twitterのアカウントもなければ
ニコニコ動画のアカウントも持っていないため、
読者の感想がほとんど聞こえてこないので、
連載をどうしたものか、出版社の事情と自分の中の物語性しか頼るものがなかったり。
ううむ。

先日、担当編集さんと話していて、
ComicWalkerのバナーや連載第1回のカラーの色が
こちらの提出した色と大きく変わってしまっていることに
気づいていなかったことを知りました。
伯爵高校のパンツァージャケットは
第一次大戦時のルーマニアの軍服の意匠や色をベースにしているので、
少し青みを帯びています。
自分のデジタルでの色の塗り方は
デザイン側が注意せずにあれこれ手を加えていくと
その過程で色が大きく変わってしまうような作りをしてあるので、
こうしたことになったのだと思います。
(普通に扱えば変色はしません)
なのでバナーを試しに自分で作ってみました(右)。
8697012

ちなみにジャケットから覗くスカートは
ルーマニアの民族衣装を下に着ているのもので、
7話のアンナを描いた扉絵で図解をしてみました。
普通の制服は、
僕の母校である浦和市立高校(現・さいたま市立浦和高校)のセーラー服をベースにしています。15488543741548854456
なので色は全部紺色でラインは黒。
夏服の半袖だけ絵的な色のバランスでちょっと違う仕様にしてます。
埼玉県内では人気のある制服なので気づいた人もいたかもしれません。

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2019年8月29日 (木)

ガルパン「コミカライズトークショー」でした。

昨夜の新宿バルト9でのガルパントークショーへお越しの皆様、ありがとうございました。
ミリタリーにまったく詳しくないことや人前での話がそんなに得意ではないので、
仕事をしつつ色々と想定問答を頭の中で何度もしてみたり、
週に一度も人と会って言葉を交わすことがなかったなんて生活をしているため
時折本当に声の出し方を忘れてしまうことがあるので
家で発声練習をして当日は臨みました。

蓋を開けたら野上&鈴木ブラザースの掛け合いが炸裂して、
会場は自分がいなくても十二分に楽しい雰囲気に。
老婆心から予め用意した話題の3割も喋る必要がなく、
横でニコニコしていればいいだけの30分でした。
お客様の反応的にはそれでよかったのかなと思ったり。
やはり戦車に詳しい人の描く人気作品の話題に興味があるものでしょう。
コミックスも出ていない自分の話などはオマケ程度のもの。
僕は宴席でも殆ど自分から話題をふることはせず、
相手の話に耳を傾けている影の薄いタイプなので、
すっかりそのモードになってしまい(登壇者なのに!)
あまりにも喋らないというか、
ビッグブラザースの会話に気おくれして絡めないままなので、
司会進行ではないはずの杉Pが心配して、話題の水を向けてくれるありさま。
それに応えてぽつりぽつり喋るのだけど、
場がしらけるのを危惧したビッグブラザースが絡むように話題を盛り上げて、
いつの間にかまた二人で喋ってるという展開にw
彼らはもはや芸人のようだ。

恐らく多くの参加者はああいう舞台上での展開に、
今のTVバラエティ的なスピード感やリズム、掛け合いを自然と求めるのだと思う。
ガルパンの関係者はその意味では弁が立ち芸達者な人が多いので脱帽です。
僕は自分のことを話そうとするとクドくて長いので、
ああいうテンポで会話のキャッチボールを求められる場は、
話したい本意に触れる前の導入部で、流れと筋道が寸断されてしまうので、
気圧されてどんどん寡黙になる。
(思ったことをしっかり言い切るには、周囲の圧に負けない強い気力や存在感が必要なのです)
昨夜参加されたお客様は「コイツは何が言いたいのか」と思われたのではないでしょうか。
難しいです。
本当にたくさん話すことを用意していたのです。

僕は連載のお話があった頃から、自分らしい作品を模索する意味で
ガルパン関係の漫画を一切読まないようにしているため、
他の漫画家さんと描かれている作品を話題にしたキャッチボールができないのです。
野上さんの「リボン」もアシスタントに入るときに
連載の数話分を読ませてもらう程度に過ぎません。
もの珍しいから自分に舞台へのお声がかかったけれど、
そんなだから皆のあてが外れてしまっていたのではないかなと思います。
そこを旧知の野上&鈴木さんに救われたという構図だった感じです。ありがたや。

プラウダ戦記の吉田創さんが
「野上先生もむらかわ先生も内部から様々な援助が得られて羨ましい」とつぶやかれていたそうですが、
僕は内部からの援助なんてまったくないので頭の中が?????と疑問符だらけ。
サンダース高校のキャラ設定もないからネットで画像検索して資料にしてたくらいなのに。
(あとでそれを哀れんだ才谷屋さんがくれた)
公式から貰ったのは初期プロット案の全ボツだけ。
何をもって様々な援助なのだろう。
それこそ吉田さんと違って戦車の知識や素養が素人以下で何にも無いから、
自分で図書館で調べたり、詳しい人に尋ねて必死に描いてるのだけれど。
昨夜、あまりに喋らなかったからそういう誤解が生まれるのかな。
というか寸断された話題の断片ばかりになってしまい
色んな人に誤解を与えた時間だったのかもしれません。

う~む。やっぱり人前に出て、自分のペースが掴めないままろくに何もできなくて、
華やかに場を盛り上げていける話術も話題も素養もある人を横目で見て、
ぽつねんとしているところを気遣われて、
無理して頑張ったあげく滑ってるっていうのは、
心の中をごっそり削られてしまって、
実際は相当に凹んでいるんだなと気づきました。
全部自分が悪いのか…orz

ありがとうございました というより
スミマセンでした ですね。

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