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2009年8月10日 (月)

幻冬舎版と連載中の「虚数霊」について

現在、メディアファクトリーの月刊コミックフラッパーで連載をしています拙作「虚数霊」は、
掲載において原則、新作原稿を寄せることで編集部との確認ができており、
旧・幻冬舎コミックス版とは異なる、まったく新しい内容で綴っています。
ですが旧版と設定や世界観など引き継ぐものとしても構築をしてあります。

04年に打ち切りに近い形で連載を停止し、
状況によっては再開という言葉をもらいつつも、
実際は電話一つないまま5年の間放置され、
今年、一身上の都合で大きく身辺の整理をする状況になった折、
絶版と契約解除を幻冬舎に申し出ました。
その後、幸運にもフラッパー編集部よりお仕事の話が舞い込み、
しかも「虚数霊」を掲載してはどうかとの意向でした。
本作の継続を強く望んでいた自分にとって実に嬉しい言葉でした。

ただそのままの続きというわけにはいきませんし、
第1話については唐突感を避けるためにも
新たに描き起こしの必要が生じることになります。
旧版では、編集部の意向が連載なのか読みきりなのかの判断も曖昧なまま
なし崩しで1話の執筆に入ることになり、
種々の設定やシーンを切削して、限られた誌面に押し込んでしまった経緯があり、
演出的も絵的にも満足の低い形になってしまい、自分には大きな心残りがありました。
ゆえに今回の新第1話は願っても無い自作へのリベンジの機会と受け取り、
当初の構想内容をきちんと盛り込み、また詰め込みすぎた設定は後段に割り振るよう
バランスをもって執筆しました。
なのでフラッパー版こそ02年に執筆した1話のもっとも忠実な状態であると言えます。
実際、旧版の2話以降の話も、この新版の1話で読み解いた方が、
状況や台詞の意が伝わりやすいはずです。
(というのも旧版連載時に、僕が勘違いして元来の1話の設定で続きを描いてしまったから)

そのこともあって、現在のフラッパー誌での連載を単行本にまとめる際には
旧版の原稿も加えた形で物語を統合しようと考えています。(旧1話のみ除外します)
そうすることで理想的な合一が図れると思うからです。
ただ5年の間に生じた絵的な違いなどもありますゆえ、
旧作の原稿には大幅な加筆訂正を(地味に)いたします。
よって、旧版掲載時の原稿で読めるのは
幻冬舎版コミックスのみになります。
絶版にはしましたが、流通在庫に関しては販売を続けるという話になっており、
ネット書店を除けば、
丸善・御茶ノ水店のコミックスコーナーなど一部書店がご厚意で、
ある程度の在庫を持ってくださっていますので、手に入ります。
以前の原稿での表現に興味にある方は、当該書店までお問い合わせください。

なお同じく幻冬舎から刊行しています「Ringlet」も同様に絶版にしています。
こちらは再刊の予定もありませんので、
今後も入手できるのは幻冬舎版のみとなります。
こちらも前述の書店さんで在庫を確保してくださっています。

Ringlet_cover9_1_3 

少々紛らわしい事情ですが、どうぞよろしくご理解のほどを。

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