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2009年12月24日 (木)

黒いLOHASとJ-WAVE

7、8年前からLOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability ):ロハス
という響きの言葉をしばしば聞くようになった。
ああなんだかまたそういうエコロジー的な言葉を作り、ステイタスを与えて、
何か人を動かそうと仕組んでいる連中がいるんだろうなとは思っていた。
漫画家になり、また家庭のおかれた環境もあってTVの視聴時間が激減して、
日に1時間も観なくなり、ラジオで過ごす時間が圧倒的に増えた。
NACK5はAMの臭いがする番組が多く、
FM東京もそれに似たなれなれしさが鼻につくので、
もっぱらJ-WAVEとNHK-FMを聴いている。
その中で以前からどうにも気持ちの悪い印象がついてまわっていたのが、
J-WAVEの平日20:40からの「LOHAS TALK」だ。
雑誌「ソトコト」の編集長・小黒一三がインタビュー形式で
各界で活躍中のゲストからLOHASな思想を抽出するという企画番組。
だがどこか胡散臭く、粘着感のあるドロリした印象が伝わるのだ。
その気持ち悪さがどこから発生しているかというと、この小黒一三の言動。
インタビュー形式と記したが、そんな雰囲気では実はなく、
まるで盛り場のオヤジが絡んでくるような調子で番組は続く。
小黒のダミ声と、酔っているかのような笑い声に嫌悪感を禁じえないが、
それよりも酷いのは、
年下や女性のゲストには「アンタ」呼ばわりで親分気取り、
同年代やそこそこの活動家にはタメ口でなれなれしく、
そして年長者やビッグネームには媚びた言い回しだ。
立ち回りの狡猾さというか人品の卑しさが紛々と伝わってくる。
普通、ラジオパーソナリティは相手でころころ態度を変えたりしない。
その姿勢こそが番組の顔であり哲学であるからだ。
しかし小黒の、他人に対する当たり前の礼節を欠き、
パワーバランスへの邪な下心を感じさせる様は、
処世術とか生き方と称して、こずるく世渡りをする汚らしい大人、そのままじゃないか。
これが小黒の哲学なのかと思うと本当に気分が悪い。
で、漫画の資料集めの関係でwebで調べモノをしていたら、
ひょんなことでこのLOHASと小黒一三の関係をレポートした頁に行き当たった。
読んでみたら、真っ黒。
小黒というより大黒だった。
そのwebの内容を要約すると、

LOHASは98年にアメリカで作られたマーケティングの一般用語でありながら、
小黒一三の会社と三井物産が商標登録を日本で勝手にとって、
その言葉を使うごとに使用料金を徴収しようという
環境保護を謳う善人を気取った我利我利なビジネスだったのだ。
生活のスタイルを形作るビジョンや哲学ではなく、金儲けのための方便とネタということだ。
シャープが家電製品の小売店での宣伝に、この「ロハス」という文言を使用した際にも
早速に小黒と三井物産が警告を発したのは
彼ら曰く「100億円」の商標ビジネスを標榜しているがゆえの執着の表れだろう。
編集者としてヒット企画も生み、そこそこ名の知れた小黒一三だが、
その才覚は金の臭いを嗅ぎつける感覚に裏打ちされたもののような気がする。
だが、どうやらこの貪欲で汚らしい善人面に
消費者や企業からの批判、そして使用の敬遠を招き、
小黒の描いたロハスビジネスは商標使用料の徴収の断念・使用の解禁という結末になる。
詳しくは以下を参照。
「LOHASのウソと真実」 http://mscience.jp/nolohas.htm

環境への活動がすべて非商業性に基づけとは思わない。
逆にビジネスとしてキレイに回して、多くの人と社会に貢献できるシステムになることを望むけれど、
コレの場合はかなり独善独占的な利益誘導が見え見えで不潔極まりない。
彼は環境問題の周辺に関してその編集の仕事を通じて、多くの情報は知りえる立場にあろう。
それが彼の隠れ蓑でありつづけるだろうし、
恐らくはその清濁を併せ持ったまま生きるモンスターだ。
彼はきっとこの失敗のあとも環境ゴロか山師のように次の商売を模索し続けていくに違いあるまい。

だが解せないのはJ-WAVEがこの小黒と以前から結びつき、
いまだ「ロハス」名義の番組を二つも抱えている不思議だ。
J-WAVEは環境型発電による放送やエコキャンペンーンを積極的に展開している事情もあり、
その顔に「似た顔」を有する小黒とその会社のスポーンサードには
魅力があるのだろうか。
J-WAVEにはこの他にも
平日23:42からの「HAPPY BIRTHDAY FOR CHILDREN」という帯番組があるが、
これの提供は(財)日本ユニセフ協会。
あのアグネス=チャンが大使を務める、国連機関とは別組織の例の民間団体である。
番組は各界のアーチストが
世界の恵まれない環境の子供に誕生日の祝福とエールを送るというものだ。
表向きその番組趣旨に異論を唱える者はいないだろうが、
そこが児童ポルノの流布に異常に過激で教条的な行動を展開する狂信性を持っていることは
番組では知らされない。
つまり狂気を隠して善人性を宣伝する番組というわけだ。
この表現を圧殺せんとする姿勢を知ったら、
番組に出演するアーチストのはたしてどれだけが、この番組に協力するだろうか。
これもやはり小黒と同じ脈絡でスポンサーになっている感じがする。
僕自身は性的に未成熟な児童を相手にしたポルノは関係も興味もないし、
批判的ではあるのだけど、過激な規制はまったく賛同できない。
漫画の表現にも憶測や強迫観念からの予防意識で不必要な規制が増えるだろう。
フロイドほどではないが、
人間のフィジカルな面は年齢に関係なく性的なものであるし、
深層だろうが表層だろうがその心理的なものが、心を形作っている。
その滅殺は健全な人間性の喪失にもつながり兼ねないと思うからだ。

ああ、ただ思うのは
LOHASという言葉は小黒によって汚されたと思う。
彼がLOHASにまつわる言葉の90%以上の商標を持ち続ける限り
もう使いたくはない。
不景気の時って
こういう邪念や狂気を持った人間や組織が台頭しやすい気がするなぁ

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