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2010年9月17日 (金)

渋沢栄一とかダメ酒とか

雑文だよ!

ネームはラフでは切り終わっているんだけど
この後の工程も考えてきれいに仕立て直している。
ところがなんだか妙に時間がかかってしまって難儀中。
まぁ今日には出来上がる予定。

01b

昨夜は幹事を務めている荒川区の社長会の寄り合いで、
北区と合同開催であるとか、講演企画の素案を僕が案出したとか、諸々の事情があって
漫画の仕事を休止して北区王子まで出かける。
王子というか飛鳥山は明治の大立者にして起業家の渋沢栄一ゆかりの地ということで
北区支部との共同開催ならば彼の精神を振り返ってみてはと提案したけれど、
渋沢翁については荒俣宏の「帝都物語」に毛が生えた程度しか知らなかったので、
二松学舎大学から限定出版された氏の儒教講義録や文献に山のような付箋をつけた講演者には
ただただ敬服するばかり。
特に儒教の思想を礎にした大きな構造をもった興業と殖産の経済イメージは
圧巻であると同時に、現代日本に多くの示唆を示すものだった。
まぁ示唆は示すのだけれど、それをどのように「今」へ当てはめるのかは
僕らへ与えられた宿題ではあるのだろうけれど。
「仁」に象徴される究極の人間像から派生する「経国済民」(経世済民)の理念が
企業精神のみならず、行政や法律、そして教育にまでその道筋を提起する。
また儒学の文意が、日本語の漢字におけるレトリックを重ねると
誤認を生じるというのも新鮮だった。
「経国済民」も「くにをおさめ、たみをすくう」の意であり、
「Economy」の訳としての「経済」という語句は、そこから編まれたというのも感慨深い。
渋沢翁が尊んだこの言葉は同時に彼が事業というものに描いた
「一家の富を図るための事業は覇道であって、公利公益に努めるのが王道である」
という姿勢を象徴する。
つまり利己的な事業活動はキリスト教の7つの大罪にも通じる強欲と争いの貪りであり
国と人を富ませる徳には遠い。
なんて話を聴きながら、前述した現代日本に照らしたイメージをする。
いきなり極小化するけれど、
僕は亡父から継ぐことになった会社を2年前に畳むときに、
債務者としての僕を介在させずに
従業員のみによる事業再生で職場と雇用の維持ができるという指導を顧問会計士から受けて、
その実現を社員に呼びかけた。
すると何人もの社員、特に50代の面子から
今より給与を上げろ、厚遇しろ、さすれば参加してやるという
自己利益に走った発言が相次いで、
なんとか職場を守ろうという志は空中分解してしまった。
皆が少しずつ我慢し、周囲を思いやる気持ちがあれば実現できたことなのに、
不安と保身と自己利益の温存・拡大に固執した結果に
ただただ僕は深い幻滅を感じたけれど、
それは長い不況に喘ぐ日本の企業にも同じことが言えるように感じる。
己が利益だけを求めて、社員への労働分配や下請けへの支払いを
単なるコストとみなして削っていくことが
結局は大きな経済の姿を痩せ細らせて、
デフレーションの脱却と景気回復を困難にし、社会に不安を蔓延させている。
今こそ渋沢翁の理念が必要なのだとは思う。
だけど、国際化の流れにさらされ、企業は国境を超えて活動する環境と同時に
薄利廉売の中で必至に自らの利益にすがって命脈を維持している。
そこに果たして理念はどうあてがうことができるのかヒントを求めようと
自らも企業経営者である講演者に尋ねたかったのだけれど、
質問は採用はされなかった。

で、そのあとに二次会に付き合わされる。
幹事さんは甲斐甲斐しく動いていて
苦労している様子なのだけれど、
そもそも17人で予約したので
訪れた22人分の料理が揃えられないという店の応対で、
僕のところには酒はあれど、一切の料理が運ばれてこない。
それでも同じ懇親会費を払うことになる無茶苦茶さに
さすがに腹が立ってくる。
僕は以前は年間数十回、接待席という業務で宴席の設営をこなしてきた人間なので
(週3回位は公費で飲む生活を数年は続けてた)
どうしても許せない宴席のあり方っていうのがある。
まず、お店のサービスや対応が型に囚われたり雑だったり、給仕員に商品知識と礼儀がないこと。
宴の出席者の満足のボトムを支える幹事の配慮と準備が足りないこと。
今回はどちらもハズレだった。
僕はチェーン店型の居酒屋が大の苦手。それは
給仕が基本的にバイトで、しかもバイトだからというレベルでしか仕事を意識してない。
(恐らくメイド喫茶の方が仕事に意義や意味を見出しているはず)
バイトゆえに裁量も見識もないから、客の相談に応えられない。
今回も料理の不足の改善をあれこれ相談したが対応できず、
幹事でもない僕が会費から逆算して、余剰金から料理を足すカバーをした。
北区の幹事は誠意をもって臨んでいたが、
数人の親分風の顔役の「大きな声」に翻弄されて慌てるばかりで、視野も配慮も不安定だし、
人数の齟齬のカバーをする計算もしないという決定的なスキル不足。
とにかくそういう状態が目の前をフラフラしていると
僕はまったく落ち着いて呑めない性分なのが災いする。
とまぁ参加しなけりゃ良かったかなという宴席で、
仕事はしっかり遅れてしまうし、
もう弱った弱った。

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