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2010年12月19日 (日)

夜が明ける前に

仕事をしながら音楽を聴く。
アーチー=シェップ(Archie=Shepp) 『Attica Blues』(1972)の 10曲目。 "Quiet Dawn" 

力強く泥臭いサキソフォンとフリューゲルホーンのアンサンブルに重なるストリングスの相性が絶妙。
ファンクと思いきや意外にメロディアスな展開局面も含んで
渋好みのシェップにしては甘めな感じ。
当時シェップのバンドに参加していたトランペッターのCal=Masseyの娘がヴォーカルをとる。
幼女にたどたどしく「静かなる夜明け」なんて歌わせるんだから、一筋縄ではない。
いやらしいオジサンたちの遊び心だ。
フレンチロリータのPOPSも蠱惑的で好きだ
けれど、こういう幼女趣味も愉しい。
70年代当時のシェップの曲は懐かしいアメリカのTVドラマの都会的な臭いがして、
この泥臭さと叙情性がなんとも心地よいノリがある。
シェップはテナー奏者としてだけでなく、文筆家であり、アフロアメリカンの政治活動家でもあった。
アルバムの表題曲、Attica Bluesも拷問や劣悪な待遇への抗議から起きた黒人囚人暴動のあった
アティカ刑務所の取材に基づいているそうな。
不屈にして反骨、そしてマニアックな人なのね。
青少年の健全育成だ、エロだ規制だとぐだぐだやってるのもいいけど、
そんな先人の魂をちょっと見習いつつ音楽でも楽しんで、
ひょいとぐだぐだのその先まで見通していく心持ちになりたいものだ。


ああ、そのうちJAZZの似合う漫画を描いてみたいな。
「虚数霊」はわりと歌謡曲な作品世界だし。
「Ringlet」は佐々木昭一郎のドラマ「四季ユートピアノ」のクラシカルな楽曲がイメージだった。
背景で音楽が導く作劇って、いいなぁ。

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