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2011年2月

2011年2月28日 (月)

アニメとか漫画とか

最近すっかりアニメっ子である。 
仕事柄TVはニュース以外は殆ど観ていないのだけれど、 
アニメだけはなんだかけっこう観ているみたいだ。 
今期は何を観ているかというと、 
「ドラゴンクライシス」 
「君に届け2ndSeason」 
「IS<インフィニット・ストラトス>」 
「夢喰いメリー」 
「魔法少女まどか☆マギカ」 
「とある魔術の禁書目録Ⅱ」 
「STARDRIVER 輝きのタクト」 
「スイートプリキュア♪」は前作の「ハートキャッチ」を偶然見たら良かったので、 
新番組を試しに観てみたけれど 
昔の嫌な東映臭のする野暮ったい絵と気持ちの悪い配色と、 
酷い脚本にうんざりして2回で視聴を打ち切った。 
「みつどもえ」はたまたま観た戦隊モノのパロディがしつこくて辟易したのでアウト。 
「ケロロ」もそうだけど、いい加減他人様のネタで「プロ」がしつこく遊ぶのはゲンナリ。 
で、この中で一応ちゃんと見ているのが、 
「君に届け」と「IS]、「綺羅星☆」、「まどマギ」の4本。 

「君に届け」は、もうTVの前で正座してきゅんきゅんと悶えて観ている。 
ただ、今週の放映分「Episode7」は酷かった。 
今期は不思議に作画のボトムがなんとか維持されていて、 
アップ画などは表情が崩れないよう踏みとどまっているのだけれど、 
演出というか絵コンテの出来の悪さが目立った。 
そもそも「別マ」に連載の少女漫画が原作なので、 
そこの絵や構図と、アニメならではの動きの展開や間から求められる絵と構図の 
バランスみたいなものが肝要になるのであって、 
これまでは結構それを上手くこなしてきたいたのだけれど、 
この回の絵コンテをきった女性は新人らしいのか、めちゃめちゃだった。 
今回は原作から脚本を膨らませたシーンも多かった。 
ゆえに元絵がない。 
するととたんにレイアウトが崩れ、 
不安定なうえにパースまで狂った気持ちの悪い絵になり下がる。

[上がTV画面:下が僕の感覚でパースを修正したもの]
Kimitodo1
また原作のあるシーンは原作に引っ張られ過ぎて 
漫画の文法で組まれたコマの展開を無理になぞったりするから 
絵のテンポや画面の構成が乱れて、 
かつ演出のタイミングが狂ったり、勢いを維持できないから、 
声優のせっかくの演技を寸断し台無しにしていて、 
とにかく絵コンテという演出の要に、演出の芯がない。 
自分の表現したい流れや間や感覚や絵作りがない。 
まぁ来週から物語りはピークになっていくので、 
そのためのリソースの配分ということなら 
こんな素人仕事の事情は理解できるけど、 
楽しみに観ている視聴者としてはがっかりだった。 

「IS」はMF社なんだなぁーとか、 
またこんな人物相関なんだなぁーとか、 
マクロスFよりはCGと手描きの人物との馴染みやタイミングがいいなぁーとか、 
(マクロスFぎらいなオイラ) 
主題歌が演歌っぽい旋律と歌唱で、これでカッコイイとかPOPSだとか思ってるのかなーとか、 
さして強い興味を持って観ていたわけじゃなかったんだけど、 
シャルルにやられた。 
きみとどでも綺羅星でもイカ娘でもなんでも、昨今はやたら女の子は出てくるし 
それなりに頑張って人物設計やキャラ造形とかしてるんだけど、 
なんかそういう理屈とかどうでもよくなってしまった。 
いかん! 
シャルルが嫁に欲しい。 
以上。

Is61

「まどか☆マギカ」は原作のないアニメオリジナルゆえの牽引力を持って、 
あの陰鬱で毒に満ちた話を展開してて、素晴らしいと思う。 
徐々に淫獣QBのまるで新興宗教の勧誘のようなドス黒さが露になってきていて 
魔女の祝宴に向かって歩を早めている。 
ぜひこのまま時の輪に閉じた地獄図絵を永遠に展開していって欲しい。 
ちなみにまどかの契約は最終回の一つ手前かなというのが僕の予想。

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んで、イカ娘の2期が決まったのはめでたい。 
またすっかり悪乗り三昧のケロロが終わるのもまぁ良かった。 
イカ娘は性質の悪いパロディとかがなくて、 
昔のTV漫画のような直球で素直な面白さがあって良い。 
かつては王道であった 
異文化との出会いから生じる新鮮な驚きと感動を語る心優しく芯の強い作品は 
できるなら、長く続いて欲しいなぁと願う。

漫画の話。 
オイラの単行本はカラー原稿を納めて、目下モノクロ本文の加筆修正中。 
かなーり時間がなくなってきているので焦り中。 
カバー画に時間をかけすぎてしまったのが敗因。 
思ったより手数のかかる絵になってしまった。 
(その割には地味な絵でトホホ) 
本文描き足しは3Pの予定だけど、台割と折の関係で調整が必要な様子。 
連載中に風邪でダウンして、下描きの鉛筆画にトーン処理して掲載してしまった回の 
絵のボトムをどう上げるのかがナカナカに難しい課題になっている。 
最後は時間とのせめぎあいになりそう。 

「ストライクウィッチーズ」のアンソロジー漫画第2弾がやはりフライング発売されていた。 
早速目を通したけれど、 
峠たんの漫画は台詞のテンポやタイミングが絶妙で凄く面白かった。 
「小ぃサーニャ」も凄かった。 
オイラのは少々真面目すぎて悪目立ちって感じ。 
それでもネットで僕の漫画を良かったと言ってくれている人を見かけて 
ちょっと安心した。 
SWのファンってネタ物ばかりじゃなくって、この手のお話も楽しんで貰えるというのが 
いいなぁと思う。 
ただ、頁を繰っていて発見したのだけれど、 
本文に原稿不足や開きを調整するため、実質上シロの頁が5枚もあった。 
誰がこんなボケナスな台割組んでいるんだ。 
最初は笑ったけれど、読者はこのシロにも金を払わされていることになるし、笑えなくなった。 
モノクロ原稿の入稿から発売まで1ヶ月以上あるなら、 
5枚を誰かに描かせることだって出来たろうに。 
今回も求められて何人も漫画家を編集部へ推挙したけれど、 
顔ぶれを大幅に変えたいからと言われて二人に留まったのだが、 
(実際は嘘で、第1弾と同じ面子が結構残っていた) 
内容的にミリタリ成分の不足が否めないのは見えていたのだから、 
仮にあびゅうきょ先生にこの5枚が回せたらと思うと 
ほんとに悔しい。 

「君に届け」の付録目当てで20数年ぶりに「別冊マーガレット」を買ってみた。 
開いた誌面の誌面構成や紙質や企画が昔と殆ど変わっていないのに 
もの凄く驚いた。 
つまり昭和のザラ紙漫画誌のまんま。 
実はザラ紙ってわざと起毛させていて、元は滑らかな普通の紙である。 
(つまりキレイな紙が同価格かそれ以下で入手できる) 
冊子の量(かさ)を増すために使用されていると僕は教わったし、 
フラッパー誌を始め多くの漫画誌はもう使用していないから、 
絵もクリアに見えない、紙の劣化も早い 
ああいう妙な冊子の体裁は過去のものだとばかり思っていた。 
なので開けてビックリ。 
漫画のラインナップも絵柄的に大きなグループに大別される感じで、 
まぁ萌え絵を批判できるほどの多様性はない。 
「君に届け」は中でも異色に絵が上手い部類に入るから 
なんというか微妙に納得できない。 
僕の読んできた少女漫画からいえば、普通の上手さであって、うーん。 
往年の「りぼん」「LaLa」「少女コミック」「ぶ~け」の方が 
断然上手でかつ多様性に飛んでいたなぁ。 
ただそれでも、気になる漫画家さんとの出会いもあって 
「シトラス」を連載している香魚子(あゆこ)さんは印象的だった。 
雑誌ってそんな出会いがあるから、やっぱりいいな。 
単行本も3/25に発売らしい。買ってみよう。 

26日、「スタジオ小牧」の宴席に向かう前に 
磯本つよしさんの「三代目は梅くくり!」①と 
テツローさんの「タンデムLOVER」を買おうと書店によってみた。 
テツローさんの本は扱いがなく、「三代目」のみ購入。 
「三代目」は前作「エナ」より 
若干人物の絵柄を漫画的に整えた感じだけれど 
相変わらずで、とにかくよく動くし、手堅い構成でお話が畳み込まれていく。 
絵の密度も高いし、凝ったアイテムに満ちていて、 
連載時から手を入れていないっていうんだから、本当に立派な仕事だ。 
今後の展開が楽しみ。 

宴会では隣の席が昔なじみの徳間の編集さんだったので、 
色々と他所では聞けないことを楽しく話す。 
その中で、編集さん曰く、 
来月発売する 
「機神幻想ルーンマスカー<フルカラー >1」 (リュウコミックス) 
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4199502289?ie 
は凄いとのこと。 

Roon

出渕さんのルーンマスカーは縁あって昨年、連載のお手伝いをしたことがあって、 
その際に生原稿を色々見せていただいたけれど、 
素晴らしく手の込んだ宝石のようなアナログ原稿だった。 
富士見書房「ドラゴン」時代にささやかれた都市伝説に、 
出渕さんの家に遊びに行くと「ルーンマスカー」の原稿の手直しを手伝わされる~ 
ずーっとこつこつと作品を描き続けている~ 
というのがあったのだけれど、 
「ここは結城(信輝)に描いてもらったんだ」 
なんて説明してくれる傍で、 
切り貼りがパッチワークのようにされた原稿を見ていると 
あながち伝説ではなかったのかもと思ったりしたりして。 
でも、編集さんが言われたように、 
その宝石のような原稿へ彩色を担当した大本海図さんの仕事が 
また素晴らしい。 
(大本海図さんはうちのヤマト本にも寄稿してくれました) 
さっそく予約しなっくっちゃ!みんなもね!! 
あ、それから「ラーゼフォン」のブルーレイBOXも発売中。(オイラは原稿料入ったら買う!) 

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2011年2月21日 (月)

ストライクウィッチーズのお仕事

今日の仕事を始める前にちと宣伝のようなもの。
「ストライクウィッチーズ公式コミックアラカルト2 ~いっしょにできること~」、
つまり夏にかかわったアンソロジーコミックが
好評なのか、映画までの繋ぎなのか、その両方なのかは分からないけれど
第2弾が発売になる様子。
角川のほうからやっと書影の図像が届いたので、早速にお知らせを。
寄稿されているタマゴルビーさんのwebには早々に画像入りで掲示されていたので、
僕も昨夜落手したもので後追いながら。

Sw

発売は2月26日土曜日となっているけれど(2.26だね)、
最近の角川の販社は刷り上ると早々に流通に流してしまう印象があるので、
今週半ばには入手できるかも。
倉庫代を浮かせようと言うコスト管理の一環かもしれない。
自分の腹が痛まないように放出したけれど、
書店側もストックヤードが大変だから
発売が早まるという事情のように見える。
編集や印刷側の努力があって仕上がりが早いのはあろうけれど、
その数日を執筆するほうに回してもらえればなぁと
思ったりするのはこちらのわがまま。

寄稿の面々は前回から総入れ替えに近いと聴いていたけれど、そうでもなかった。
巻頭のイラストは京極しん、赤賀博隆、N.O-茶々丸の三氏。
京極さんはキャラは定評があるけれど、
背景とかメカとかはまったく興味がないような絵を描かれるので、
どんなものになるか。
赤賀さん、茶々丸さんも楽しみ。
茶々丸さんの絵は、実は僕が寄稿の仲介をした手前、
本人からチラ見させてもらったけれど、
手描きの素晴らしい大作。
漫画に関しては
アガハリ、足が折れた、ABS17、からすやま、くみちょう、黒ゥ、
白浜コータ、たちきヤマト、タマゴルビー、峠比呂、八尋ぽち、
そして僕という構成。
前回寄稿した、あびゅうきょ先生はじめ
野上武志さん、松田未来さん、長谷川竹光さん、岡昌平さんという
僕のお友達の面々が抜けてしまって、
ちゃんとミリタリー成分を踏まえた漫画を描ける人が少ないなーという印象。
(岡昌平は内容的には軍事バランスのお話ですから!)
どうやら、所謂“ネタ”ものでワイワイやる漫画が多かろうということで、
僕だけはどっしりと戦艦を描かせてもらいました。
自分的にはSWはネタとミリタリが両立する努力が
アニメの制作スタッフの努力であり、作品の本筋だと思うので
そこへの敬意も含めて外したくなかったので。
以前も触れたけれど、お話的にはSW2のお話を補完するようなもので、
単体での完結性は実は弱い。
まぁTVを観ていて「あれー?」という部分に違和感がなくなるようにしたもの。
漫画としてウケはしないかもだけれど、
頑張って描いたつもり。
そうそう、今回から参加したお友達の峠たんの漫画は楽しみだなー。
「小ぃサーニャ」も好き。この作品もミリタリのベースが実はしっかりしてる印象。
しかし、そもそも僕はミリタリの人ではないんだけどなぁー。(笑)

好評なら第3弾もありそうとのことだけれど、
もう2回も描いているから、次はお声がかかるやら。
僕はやっぱり今回抜けているお仲間の漫画が読みたいな。

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2011年2月18日 (金)

都知事選にからむ昨夜のラジオを聴いて

昨夜、3月に出る単行本の作業をしながら聴いていたFMのJ-WAVEで、 
4月10日の東京都知事選挙に立候補予定の二人、 
元共産党参議院議員の小池晃、 
外食チェーン大手『ワタミ』の前会長・渡邉美樹両氏の出演があった。 
知事選出馬の意識や財政、築地市場移転問題などに触れ、 
CMの直前ジングルで続く話題が「青少年健全育成条例」についてと告知されたので、 
あわててmixiでそれを投稿したら、 
地方に住む 玄くまさんから「レポート4649」と即座にレスがついたので、 
あわてて予定になかった即時レポートなんかをそのまましてみた。 
当然録音なんかしていないので、 
その場の発言の要旨や口調を抽出するだけになってしまったが、 
少し修正を加え整えると以下のようなもの。 

共産・小池氏 
情報リテラシーを子供に教育するべきで、規制は官がやるものでもない。 
前の条例のルールで十分に対応は可能。 
アニメ漫画という成長産業を抑えることになるのは良くないし、業界も反対している。 
廃止するべきだ。 

ワタミ・渡邉氏 
規制対象になっている漫画を読んだが、酷いものだ。 
犯罪を描いているのだから、18歳以上に限定するべきだ。 
18歳以下には(リテラシーとして)判断の能力は無い。 
規制することは正しい。 
ただ問題の本質はそこではない。 
昔あったビニ本のようなものでいい。 
業界団体と話しあって、対応を考えるべきだと考える。 

小池氏は党としての従来から変わらぬ正論を述べている。ブレはない。 
渡邉氏は他の課題についても同じスタンスを見せていたが、 
議論を深めて判断したいという様子だ。 
件の条例改正についても 
18歳未満に提供するべき内容についての議論、 
つまりはゾーンニングの徹底について業界と話し合う姿勢を見せている。 

渡邉氏に関しては先日、ブロガーを集めての姿勢表明を行って 
質疑に応えていたように思うのだけれど、 
ここでも「青少年育成条例」への質問に答えている。 

Q―東京都青少年健全育成条例改正問題で、東京国際アニメフェアは大変な事になっているが 

実際に規制の対象になるようなマンガを、何冊か買って来させて、読んで見た。正直、気持ち悪くなった。犯罪(行為を描いた作品)を芸術だと言っている事は理解できない。 
18歳以上なら、自由に読んで構わないが、子供が見て良いものではない。昔だって、ビニ本は大人しか見られなかった。今回の東京都の判断は正しい。 
[出典]http://news.livedoor.com/article/detail/5348840/ 

まぁほぼ同じ回答をしている。 
ここからは僕の主観だけれど、 
もし規制反対に道を拓こうと思っていたなら、 
このブロガーの質問はあまり上手じゃなかったなと思う。 
まがりなりにも学校法人を持っている人が 
性や暴力に訴える作品を手放しでYESと言える訳が無いし、 
漫画やアニメが好きなそれなりにこちら側の人ではない 
一般的な意識でこの問題を見ているならば 
規制対象になるような作品を読めば、醜悪だし、ドン引きは必定じゃないか。 
その程度のレベル・感じ方をする人が普通なのだ。 
そうしたわきまえも準備もなしに質問すれば思うような回答など出るはずがない。 
「表現の自由」なんて錦の御旗も、彼にはまるで議論の遡上にはならないだろう。 
見ているところが違うのだ。 
ここでは、企業家である彼の感覚を刺激するべく 
条例の存在は議会を通過してしまったことで前提として、 
運用の問題、つまり税金を投入するような「官」が規制の主体になるでなく 
「民間」の自主規制に重きをおいた運用が望ましいのではないかと 
誘導質問でもしてやればよかったのだ。 
実際、ラジオの発言を聴く限りでも、業界団体との話し合いを前提にしているし、 
協議することは規制反対の目論見に必ずしも反する要素ではない。 
渡邉氏自身言うように、今の意見は規制対象になろう本を読んだ印象であって 
広く漫画の表現を学んだ発言でもない。 
しかも彼の解くゾーンニングは既にされていて、 
フライングをする雑誌だけを問題視すればいいのだから 
自主規制で対応可能だという判断の余地はけっこう残っていると見える。 

ワタミの渡邉氏は 
僕の所属する中小企業団体で講演などもして貰っていて、 
明解で意思と哲学のある経営者という印象を僕は持っている。 
普通に普通の感覚の人だ。 
そういう人はちゃんと筋を通せば道を見つけられるものだ。 
ただ、彼をとりわけ弁護したり応援したりするつもりはないし、 
それこそ候補者の顔ぶれが揃ってから 
吟味していけば良いだけだ。 
ただ、今回ちょっと気になったのが、 
このJ-WAVEのインタビューをTwitter上で 
まともにレポートをあげている人がいないみたいということ。 
僕はTwitterアカウントは持っていないので、 
Googleのリアルタイム検索で昨夜からのを追っただけなんだけれど、 
発見しても、短いセンテンスを取り上げて 
さも残念賞な口ぶりで自分の脊髄反射を記載するだけ。 
自己主張が目的で 
情報をなるべく丁寧に取り上げるような基本が欠落している。 
野上武志さんとか、都条例改正反対集会に参加すると 
ちゃんと詳細な即時レポートをあげているし、 
そうした誠実さが機能しているものだと思っていたけれど、 
仕事の片手間に入力した僕のメモ以下のものばかり。
自己主張を優先して情報の質を大雑把にしていくと、結局はノイズが増えて
Twitterの存在をマイナスに導きかねない。
お楽しみや趣味の情報とは接し方を改めていかないとと外野は思ったりする。


先に触れたけれど、 
一般人の漫画規制への認識なんて 
ワタミ渡邉氏と同じようなものだ。 
都にはもっと重要な課題が山積しているし、 
僕らほど大事に考えてくれていると思うのがそもそもズレている。 
自分達が主流であり、僕らの動きが都知事選を動かすなんて思うのはどうかしている。 
それを見下したように 
アイツは駄目だダメダでは何ら前進はない。 
僕らはまず他人の意識や理解から遠いところにいるという事を自覚するべし。 
そして理解を求めて百里の道を徒歩で歩む気持ちで日々を重ねないといけないことを 
都知事選の前に意識しておかないと。 
正論で現実が動かないのはもう十分に知ったはずなのだから。 


追記 2/19
ワタミ渡邉氏は2月18日のTwitterで 
都条例に関する姿勢を修正してますね。 
選挙用の方便でないことを願います。 
****************** 
青少年条例の件、理解不十分でコメントしてごめんなさい。「行政と業界の信頼回復」と 
「条文の見直し含めた検討」が必要と思います。私を心配してたくさんの方からメールで 
レクチャー頂きました。本当にありがとうございます。私が主張したのは、「有害なものが 
あふれている現状をなんとかしたい」ということでした。でも、これが主な論点ではなかった 
みたいですね。私の勉強が足りませんでした。 

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2011年2月13日 (日)

本日はコミティア

自分のサークルでは出展しておりませんが、
春日ひろさんの自選集にして遺稿集になってしまった本のスペースにいます。
http://tam-tam-tom.sakura.ne.jp/PFweb/PF.html
じつは今回のコミティアには印刷が間に合わず、
告知のみになってしまったのは悔しい限り。
原稿の確認や台割の確定まで済んでいるのですが、
アナログの生原稿も当然ながらあり、
手作業を必要とするものや、
入稿における印刷会社との最後のツメなど残ってしまっています。
僕と村田蓮爾ちゃんがどちらも仕事でまるで手がかけられなかったため、
作業を手伝ってくれている人への工程が組めずに遅滞してしまいました。
今日も、コミティア会場でその打ち合わせです。
ブースは村田さん(あ04a「PASTA'S ESTAB」)のお隣です。

完成はもう一息なので、しばしお待ちください。

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2011年2月 9日 (水)

たまには自分のために絵を描く

日曜日、東京は久しぶりの雨で、
湿気に満ちた冷たい空気を胸いっぱいに吸い込むと、
どこか切ないような甘さを伴って
忘れていた昔の懐かしい何かを思い出せそうな感覚に覆われる。
匂いとか湿度とか五感の記憶は曖昧だけれど
心のとても深いところにつながっている気がする。
いい夜だった。
WFが催されていたこともあって、 あちこちから東京に集まった仲間と夕食をともにする。
僕は模型の趣味はないので出かけはしていないけれど、
なかなか顔を合わせる機会が減った人が集うのは胸が弾む。
Amazonはもちろん、東京の書店でもすっかり在庫がなくなってしまっていたけれど
神戸のジュンク堂に1冊残っているのをネットの情報で発見し、
大阪赴任中の友人に確保していただいていた
松田未来さんの「アンリミテッド・ウイングス」2巻をその席でようやっと手にできた。
マニアな漫画なのだろうと失礼ながら勝手に思っていたら、
同席した人の多くが「これは面白い」と以前からの作品への想いを熱く語るのには驚いた。
WFに行ったのも、モデル化された漫画に登場するレシプロ機体を買うためだと言う。
良い漫画ってちゃんと届くところには届くんだな。
その松田さんの最新刊が発売になった。
「V&W CO.,LTD(航空機再生株式会社) 」
http://amzn.to/hREgjj
「アンリミ~」のスピンオフの色彩がある作品で、
僕はカバーのイラストやデザインのお手伝いをしている。
これも面白い漫画で大好き。

先日、急に思い立ってイラストを1枚描いた。

Mami01b

この数ヶ月ずっと休みなく絵を描いてきたけれど、それは仕事のものであって
自分のためというか、趣味みたいな側面はなかったから、
本当に久しぶりに、自分の気持ちの赴くまま描いてみる。
友人がpixivあたりで情熱的に発表している
「魔法少女まどか☆マギカ」の絵を眺めていて、突発的に描きたくなったからだ。
情熱は伝染する。
絵は、そうした情熱を写しこみやすい。
それで黄色先輩こと巴マミを題材にする。
シャフト制作、新房昭之監督×虚淵玄脚本のオリジナルアニメは
東映お得意の魔女っ子には失われたアウトサイダーな香りがして良い。
野心と予感に満ちている。
絵は前から何かのときにとイメージしていた馬乗り。
マスケット銃というアイテムもあったので、そのポーズを用いてみた。
銃自体は実在するものを描いたのではなく、いくつかを参考にまとめた適当な形。
背景は「劇団イヌカレー」の手による劇中のイメージに近いものをと考えたら、
昨年、自分的に大失敗して納品後は封印していたイラストの背景を流用、加工してみた。
25年位前にスクラップしてあった抽象画を真似たものと
経営していた工場で撮った鉄部に浮き出たサビなどの写真、
自分で描いたバラの花、
漫画執筆のためのスクリーントーンのストックを重ねて構成してある。
本当に自分の思うままの絵なので
どこかに発表する機会とかあってというものではない。
だのに勢い余ってA4で600dpiも解像度があるから、落書きにしては異様にデータ量が多い。
でもこういう自分のために絵を描くことも大事だなと思う。
確定申告の準備とか、コミケの申込とか、「虚数霊」3巻のカバー画とか
色々やることはあるのだけれど、
それでも、いいんだ。
愉しかった。

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2011年2月 2日 (水)

ハリー・ポッターと黒い玉

遅ればせながら「ハリー・ポッターと死の秘宝part1」と「GANTZ」を観て来た。
思い返せば12月1日の「実写版ヤマト」以来、丸2ヶ月、映画を観ないで
正月どころか休日なしに1日17時間も働き通しだったのだから、
観たい映画もかなり公開を終えており、
「ハリー」はやっと滑り込めた感じ。
大嫌いなクリス=コロンバス監督の1、2作目も含め、一応劇場で観てきた作品なので、
なんとかそれを堅持できたのは嬉しい。

映画は池袋で観た。
「ハリー」の上映がかなり終わっていたのでそういう選択に。
新宿や渋谷はちょっと遠いのと、ハシゴのダイヤグラムが上手く組めなかったからだ。
劇場は「ハリー」がHUMAX、「GANTZ」がサンシャイン。
「GANTZ」は初回の10:00から、「ハリー」が13:10の今日1回きりの上映。
映画の日だけど平日なので楽勝かなと9時半に赴いたら、
受験シーズンもあってか、高校生風情が大挙した行列が劇場の前に30mはあってビックリ。
席は2階席の二列目になってしまった。
ここからだと42型のTVとさして大きさが変わらない感じ。
観やすいけど、映画的な画面の広がりが感じられなくてつまらない。
シート自体は悪くないが、
池袋の客層と言う人もいるし、高校生だからとも思えるが、
客のマナーが凄く悪い。
予告編の上映中でも喋り続け、嬌声が止まない。
2本の映画ともだったけれど、上映中も携帯を眺め続けているし、
僕の隣の席なんて映画本編が始まるまで、ゲーム機でプレイしていた。

で、「GANTZ]。
原作は飛ばし読みしているので、概ね理解はしているけど、
細かい設定やストーリーは抜け落ちている。
10巻を超える漫画を読み続けるのは僕には昔からつらい。
なので原作原理主義者でない僕は今回も腹蔵なくリベラルに臨んだが、
映画は面白かった。
脚本も演出も映像も丁寧で、前後編の前とは言えども、
単体の映画としてきれいに完成されていた。
原作自体がそもそもかなり場当たり的、直感的な話作りで、
そのイージーさの醍醐味や即興性をもって臨んでいると聞き及んでいるので、
ドライブ感の異なる映画化にあたって換骨奪胎は必定。
その組み換えが成功していると思う。(某宇宙戦艦映画とは大違い)
配置された多くのキャラクターに与えられた決して多くはない言葉と表情の中で
人間性を感じさせる演出がちゃんと施されているし、
謎の黒い玉の存在に執することなく、
与えられた環境や条件という位置に落とし込んで
反応する人の心と行動に軸を持っていったことの判断が成功している。
篠房六郎の漫画にあるようなゲーム世界での人間性のぶつかり合いという、
世界の存立基盤を問うことへ終始せずに、ドラマの心理展開を構わずに見られるという
バーチャルを前提にできる感覚の醸成も手伝っていると思う。
映像はライティングも自然で、都会的な青い光に覆われており、
その陰影はロケとセットとCGマットを違和感なく馴染ませて、
なおかつ沈静し薄く冷めた人間関係をも映しこんでいく。
加藤と弟だけの食卓。
心の通わない父親との相克や憎しみを抱え、
親の顔のない食卓を見つめ続けたことがあるなら、
その二人であることのささやかで温かな存在の大きさは、十二分に胸を締め付けるものだ。
原作漫画でギャグとしても表現されていた、
敵対する星人の珍妙な違和感からもたらされる狂気と異様は、
映画でも気持ちの悪い恐怖の存在に昇華されていて、
田中星人などは真骨頂。
さながら文楽の「がぶ」か「チャイルドプレイ」のチャッキーのような印象をかもす。
また、それらを支えるCGも
これまでの日本映画で観たことがないほど画面に自然に馴染んでいて、安っぽさがない。
ここがチープだと映画が台無しになるのが常だったけれど、
これはもう合格点。
衣裳も小道具もそのデザインは秀逸だし、世界観を支えている。
今年最初の映画として満足できる作品だった。
後編は一転、原作から大きく離れてオリジナルの展開になる様子だけど、
この感覚で作られていくなら、俄然楽しみになった。

そして「ハリー・ポッター」。
今更なんだけれど、よくこんなつまんない正月映画をみんな重宝して観たもんだ。
こういう映画を素直に喜べるのは僕のほかにそんなにいるとは思えないんだけどな。
大好きだよ。
お話の筋書きなんて書こうものなら100字もあればいい。
これは筋ではなくてそこに交錯する人の心理が殆どの映画で、
ファミリー映画御用達のクリス=コロンバスなんかには決して撮れない作品だ。
(ああ、僕は家庭的にファミリー映画の幸福感や温度が信じられないのね)
逃避行であり、探索であり、
失意であり、誤解であり、
別れであり、再会である。
不思議な魔法世界の楽しいアイテムで愉快な冒険をなんて顔はかなぐり捨て、
すでに可愛くもなんともなくなった男の、顎のしゃくったメガネ面と胸毛の半裸とともに
喪失と死に向かい合い続ける。
その苦悩を写し、重ねるかのようなイギリスの色が褪せ荒涼とした冬の原野が、
素晴らしい表情を見せてくる。
そうまるでアンドリュー=ワイエスのテンペラ画のようじゃないか。
この映画は観なくても最終章たるPart2の展開についていけると思うけれど、
逆に大詰めの前にこんな陰気な映画を作った制作側の胆力に脱帽。
ハリー・ポッターのブランド力で良くぞ観客をだましたもんだ。
素晴らしい。
この映画に苦言を述べるとしたら
パンフレットの出来が最悪。
役者の顔と場面のスチルばかりで、記事が殆どない。
前から「ハリー」のパンフの出来はこんな手間も工夫もない安っぽいものだったけれど
今度も変わらず最低だよ。ありがとう、松竹の出版商品室。

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2011年2月 1日 (火)

さぁ次の峰へ

コミックフラッパー誌で連載していた「虚数霊」の最終回をようやっと脱稿した。
お話の内容は最終回なのかっていうと、最終回ではなく、
じゃあ週刊漫画誌の10週漫画のノリなのかというと、そうでもない。
半年かけて計画していた幕の引き方。
そもそもイメージしていた本当の最終回の結びとは展開上その手前ゆえ異なるけれど、
一旦畳もうという編集との判断から自分に与えられた時間の中で、
全ての伏線や説明をかっちりきっちりと描ききるでなく、
必要なものにだけ方向を与えて、
絵として、お話として見えてきたものを描けたように思う。
そして「予感」をもったものにできたはず。

昨年末から1月半ばまで、
2月下旬発売予定の「ストライクウィッチーズ公式コミックアラカルト2」の
短編漫画にかかっていたこともあったけれど、
この最終回はなかなか自分には難産だった。
ここまで来た過程から、語るべきものは見えているのだけれど、
物語としての動性に欠けすぎていて、
この沈静した空間に
お話として面白さとか緊張感とかそうしたものを付加できるか、
限られた時間と頁数と自分の能力を考えると、
どうにも気持ちが尻込みしてしまって、悩んでしまった。
物語を取り繕おうと、
伏線の回収に語りすぎればくどいし、
会話としてのニュアンスが失われる。
でも単調で通り一遍等な筋道ではひねりがない。
三島由紀夫の「美しい星」のような、
転生した太陽系の星々の子と白鳥座X-1ブラックホール星人との
人類の命運を賭けたラストバトルが自分にはどうしても頭の中にあるので、
(なんか誇張されてるな)
内省的な仕掛けをもって、お話や人物に緊張感を出せないかと腐心を続けた。
それでも漸減する時間に追いつめられて、
「今月はもう描けない、間に合わないかもしれない」と
担当編集に泣きつきもした。
それを「大丈夫、待ちます」と勇気づけて背中を押し、
劇中のサトルの台詞を読んで、この作品への自分の気持ちと同じだと
励ましてくれた担当氏には本当に感謝している。
そうしてプロットに着手してから2週間、24pの原稿は仕上がった。

トーンの最後の仕上げは野上武志さんのスタジオとスタッフさんをお借りした。
彼も体調が優れない中での〆切前で忙しい盛りであったのに、
自分の仕事のタイミングを鑑みて、受け入れを工面してくれたのには頭が下がる。
思い返せばMF社での「虚数霊」の連載の最初も、ここで仕上げを手伝ってもらった。
その同じこの場所で、幕引きが出来たのは、
自分の中では感慨深い。
僕はここで専業漫画家として立つために必要なものの多くを学んだし、
酒席で「野上組からデビューしました」という自己紹介も
自分の中ではジョークではなかったりする。

皆んな どうもありがとうございました。

で、お蔭様で予定の時刻より早く入稿ができたので、
野上さんの原稿をそのまま手伝ったりする。
中途半端な時間しかなく、あまり役に立てなかったけれど、
晩ご飯を作ることはできた。
今月は何度かスタジオに入ってサポートする予定。
ささやかだけど恩返しのひとつ。

「虚数霊」自体は3月の単行本発売が計画に入っているので、
修正や描き足し、カバー画などまだ作業は続くけれど、
それは山の頂からの下り道みたいなもの。
さぁ次はどこの峰を目指そうか。

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