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2011年2月18日 (金)

都知事選にからむ昨夜のラジオを聴いて

昨夜、3月に出る単行本の作業をしながら聴いていたFMのJ-WAVEで、 
4月10日の東京都知事選挙に立候補予定の二人、 
元共産党参議院議員の小池晃、 
外食チェーン大手『ワタミ』の前会長・渡邉美樹両氏の出演があった。 
知事選出馬の意識や財政、築地市場移転問題などに触れ、 
CMの直前ジングルで続く話題が「青少年健全育成条例」についてと告知されたので、 
あわててmixiでそれを投稿したら、 
地方に住む 玄くまさんから「レポート4649」と即座にレスがついたので、 
あわてて予定になかった即時レポートなんかをそのまましてみた。 
当然録音なんかしていないので、 
その場の発言の要旨や口調を抽出するだけになってしまったが、 
少し修正を加え整えると以下のようなもの。 

共産・小池氏 
情報リテラシーを子供に教育するべきで、規制は官がやるものでもない。 
前の条例のルールで十分に対応は可能。 
アニメ漫画という成長産業を抑えることになるのは良くないし、業界も反対している。 
廃止するべきだ。 

ワタミ・渡邉氏 
規制対象になっている漫画を読んだが、酷いものだ。 
犯罪を描いているのだから、18歳以上に限定するべきだ。 
18歳以下には(リテラシーとして)判断の能力は無い。 
規制することは正しい。 
ただ問題の本質はそこではない。 
昔あったビニ本のようなものでいい。 
業界団体と話しあって、対応を考えるべきだと考える。 

小池氏は党としての従来から変わらぬ正論を述べている。ブレはない。 
渡邉氏は他の課題についても同じスタンスを見せていたが、 
議論を深めて判断したいという様子だ。 
件の条例改正についても 
18歳未満に提供するべき内容についての議論、 
つまりはゾーンニングの徹底について業界と話し合う姿勢を見せている。 

渡邉氏に関しては先日、ブロガーを集めての姿勢表明を行って 
質疑に応えていたように思うのだけれど、 
ここでも「青少年育成条例」への質問に答えている。 

Q―東京都青少年健全育成条例改正問題で、東京国際アニメフェアは大変な事になっているが 

実際に規制の対象になるようなマンガを、何冊か買って来させて、読んで見た。正直、気持ち悪くなった。犯罪(行為を描いた作品)を芸術だと言っている事は理解できない。 
18歳以上なら、自由に読んで構わないが、子供が見て良いものではない。昔だって、ビニ本は大人しか見られなかった。今回の東京都の判断は正しい。 
[出典]http://news.livedoor.com/article/detail/5348840/ 

まぁほぼ同じ回答をしている。 
ここからは僕の主観だけれど、 
もし規制反対に道を拓こうと思っていたなら、 
このブロガーの質問はあまり上手じゃなかったなと思う。 
まがりなりにも学校法人を持っている人が 
性や暴力に訴える作品を手放しでYESと言える訳が無いし、 
漫画やアニメが好きなそれなりにこちら側の人ではない 
一般的な意識でこの問題を見ているならば 
規制対象になるような作品を読めば、醜悪だし、ドン引きは必定じゃないか。 
その程度のレベル・感じ方をする人が普通なのだ。 
そうしたわきまえも準備もなしに質問すれば思うような回答など出るはずがない。 
「表現の自由」なんて錦の御旗も、彼にはまるで議論の遡上にはならないだろう。 
見ているところが違うのだ。 
ここでは、企業家である彼の感覚を刺激するべく 
条例の存在は議会を通過してしまったことで前提として、 
運用の問題、つまり税金を投入するような「官」が規制の主体になるでなく 
「民間」の自主規制に重きをおいた運用が望ましいのではないかと 
誘導質問でもしてやればよかったのだ。 
実際、ラジオの発言を聴く限りでも、業界団体との話し合いを前提にしているし、 
協議することは規制反対の目論見に必ずしも反する要素ではない。 
渡邉氏自身言うように、今の意見は規制対象になろう本を読んだ印象であって 
広く漫画の表現を学んだ発言でもない。 
しかも彼の解くゾーンニングは既にされていて、 
フライングをする雑誌だけを問題視すればいいのだから 
自主規制で対応可能だという判断の余地はけっこう残っていると見える。 

ワタミの渡邉氏は 
僕の所属する中小企業団体で講演などもして貰っていて、 
明解で意思と哲学のある経営者という印象を僕は持っている。 
普通に普通の感覚の人だ。 
そういう人はちゃんと筋を通せば道を見つけられるものだ。 
ただ、彼をとりわけ弁護したり応援したりするつもりはないし、 
それこそ候補者の顔ぶれが揃ってから 
吟味していけば良いだけだ。 
ただ、今回ちょっと気になったのが、 
このJ-WAVEのインタビューをTwitter上で 
まともにレポートをあげている人がいないみたいということ。 
僕はTwitterアカウントは持っていないので、 
Googleのリアルタイム検索で昨夜からのを追っただけなんだけれど、 
発見しても、短いセンテンスを取り上げて 
さも残念賞な口ぶりで自分の脊髄反射を記載するだけ。 
自己主張が目的で 
情報をなるべく丁寧に取り上げるような基本が欠落している。 
野上武志さんとか、都条例改正反対集会に参加すると 
ちゃんと詳細な即時レポートをあげているし、 
そうした誠実さが機能しているものだと思っていたけれど、 
仕事の片手間に入力した僕のメモ以下のものばかり。
自己主張を優先して情報の質を大雑把にしていくと、結局はノイズが増えて
Twitterの存在をマイナスに導きかねない。
お楽しみや趣味の情報とは接し方を改めていかないとと外野は思ったりする。


先に触れたけれど、 
一般人の漫画規制への認識なんて 
ワタミ渡邉氏と同じようなものだ。 
都にはもっと重要な課題が山積しているし、 
僕らほど大事に考えてくれていると思うのがそもそもズレている。 
自分達が主流であり、僕らの動きが都知事選を動かすなんて思うのはどうかしている。 
それを見下したように 
アイツは駄目だダメダでは何ら前進はない。 
僕らはまず他人の意識や理解から遠いところにいるという事を自覚するべし。 
そして理解を求めて百里の道を徒歩で歩む気持ちで日々を重ねないといけないことを 
都知事選の前に意識しておかないと。 
正論で現実が動かないのはもう十分に知ったはずなのだから。 


追記 2/19
ワタミ渡邉氏は2月18日のTwitterで 
都条例に関する姿勢を修正してますね。 
選挙用の方便でないことを願います。 
****************** 
青少年条例の件、理解不十分でコメントしてごめんなさい。「行政と業界の信頼回復」と 
「条文の見直し含めた検討」が必要と思います。私を心配してたくさんの方からメールで 
レクチャー頂きました。本当にありがとうございます。私が主張したのは、「有害なものが 
あふれている現状をなんとかしたい」ということでした。でも、これが主な論点ではなかった 
みたいですね。私の勉強が足りませんでした。 

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