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2012年1月 1日 (日)

新年のごあいさつ

新年あけましておめでとうございます。
今年は春から新連載をスタートすることになりそうで、
自分のできることと向き合いながら、なお一層、頑張って参ります。

大晦日はコミケット81の最終日でありました。
久々の新刊を携え、訪問いただいた多くの方とお話ができて有意義な1日を過ごすことができました。
でもこうしたイベントの日は同時に自分の虚栄と現実を刷り合わせる日でもあります。
恐らく多くの人はどこかで勘違いをしておられると思うのですが、
僕は漫画雑誌に寄稿している者であっても、
子供の頃に思い描いたような立派な作家サマなんかではないのです。
細々と仕事をし、皆に支えられ、口に糊することが出来ているだけの小さな存在に過ぎません。
どこかのサークルのようにコミケで数千の冊子をさばいて
マンションを現金で買ってしまうようなことなどありえもせず、
僕は出展しても利益がでることなんて殆どありません。
なるべく廉価で提供したいと、原価を下げるために無理して数百部刷ろうとも
印刷した数の半分も売れず、基本はもの凄い赤字です。
(今回も売り子さんに内実を話したらそうとう驚かれた)
じゃあなんで、そんなことするの?といえば、
それはまず、道楽として好きなものを作る機会を持ちたいから。
そして以前より何度も触れてきたように、
僕のような者と好きなものを通じて気持ちを結んでくれる人と出会いたい、
話をしたい、それがもっとも大きいのです。

人様に作品を示すような場で仕事をしていると、
時としてそういうクリエイティブな行為がとてもたいそうで、しかも大きな数であり
自分が同時に大きなものであるように感じてしまいます。
でもその感覚が実際にどうなのか。
自らバイアスをかけた数に虚栄を満たすような気持ちになってはいまいか。
それを現実と向き合わせてくれるのが
手ずから自分の作った本を売るコミケなどのイベントだったりします。
そこで僕は自分の小ささを意識し、慢心を戒めます。
長く漫画を描いているからって偉くなんてない。
丁寧に絵を描いているからって評価も人気も別物。
絵を描くという能力がでは、他の職業のスキルとなにか優劣がつくものであるはずがない。
相手にしてくれる人を大切に思わないといけない。
それを肝に銘じる日だったりします。
blogの日記を始め、漫画の中で語る趣旨もしかり、
だから僕は、自分の発信から誰かに何を恣意的に押し付け、塗り替えること、
支配的な位置から影響を及ぼすことなど意識も興味もありません。
だって前述したようなそんな矮小な自分にそれが叶うと考えること自体、
とっても馬鹿げているでしょう。
こんなマイノリティな自分でも、どこかの誰かと同じ感覚を共有できるかもという
淡い期待を寄せているのがやっと。
(その感覚だって人の気持ちや考えの僅かな部分が重なるに過ぎません)
そんな誰かが見つかる幸せを求める以上に何を求める必要があるのか。
コミケのような場は、
そうした気持ちや考えがどこか繋がることのできる人と会える大切な機会。
それは赤字がどうとかいうものとは比較にならないほど大切なこと。
だから浅はかな錯覚からの慢心、増長を抑えるとともに、己の小ささを現実の数字として思い知り、
今、周囲にある人の縁のありがたみを意識することの意義を感じています。
ということで、昨日おこしくださった皆さん、本当にありがとうございました。
楽しい時間をすごすことが出来ました。
そしてもっとお話しする時間がとれなくてすみません。
挨拶にうかがったり、お出迎えに時間を費やして、
今回も殆ど同人誌を購入することはできませんでしたが、
お向いのブースでいらした鈴木小波さんのサインを貰えたのは嬉しかった。
(ブラック★ロックシューターの単行本もってった)

元旦は曇りだとは天気予報で知っていたけれど、
それでももしやと思い6時には起きてみたものの、東の空には雲がいっぱい。
河川敷から初日の出を見ることは叶いませんでした。
なので朝から新年のご挨拶の日記など入力。
お正月のTVの多くは僕の苦手なお笑い番組が多いし、
いつもと変わらず机に向かってFMでも聴きながらお仕事をする予定。
年末に買ったお大根と白菜、ソーセージの類でスープでも作ってみようかなと思います。
みなさまもどうぞ穏やかに健やかに新年をお過ごしくださいませ。
本年もどうぞよろしくお願いします。

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