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2012年10月11日 (木)

2巻は1月10日

角川との会合で「宇宙戦艦ヤマト2199」第2巻の発行は来年の1月10日に決まった。
どうやらちょうど第4章の劇場公開がその翌々日の1月12日ということなので、
タイミング的にも華やかだなと思う。
仕事的には現在、2巻に収める分のプロットは切り終わった。
エンケラドゥスの「ゆきかぜ」のお話までを収録する。
残り60頁ほどなんだけど、
頁配分がちょっと掴めなくて、
場合によっては一回で描いてしまう方法がいいかなとも思い、
編集部には今月はお休みして
12月発売号で一気に載せるという案も打診している。
その方が単行本の修正作業にも時間配分ができそうだし。

単行本は、カバー画が肌色ばっかりの昨今のコミックス事情の中で
「メカ」それも艦船で行こうってのは、
ニュータイプA編集部がガンダムA編集部と同じだから
発想的に理解をしてもらえてる部分だと思う。
また、僕が描くのでなく、玉盛さんにお願いすることを許してくれているのも、ありがたいことだ。
だけど次回の絵柄については方針を巡って平行線。
1巻はヤマトを据えた訳だけれど、
2巻は点から線、つまり単行本のデザインの方向性が見える巻でもある。
だから僕は、艦船(メカ)をラインナップしていくのだという表明の意味で、
2巻の内容とリンクする「ゆきかぜ」をカバー画に希望しているのだけれど、
編集部は『「売るために」また「ヤマト」だ』を譲らない。
つまり点であり続けようとしている。
僕はコミカライズの使命として売ることはもちろん理解するものの、
ヤマトにしたら今後も同じ理屈でヤマトを繰り返す前例を作ってしまい思考停止に陥る。
また各巻のデザインとしても区別がつきづらい。
なので色々対策案を出して議論中。
そもそも漫画の単行本表紙は作家に裁量があって、
ほぼ自由に描いたその絵をカバーに据える。
なのにもめなくっちゃならないのは弱った事情だ。
こちらから提案した対応が通ってくれればいいのだけど。

ヤマトの漫画は相変わらず一人で描いてる。
(PC作業のオペレートとトーン作業のアシさんはいるけれど)
連載第1回のときは、友人二人にお願いして描いてもらったが、
一人はさすがの出来だったけど、
僕の望む感じにと僕自身でそれに手を入れてったら、
最初から僕一人で描いたのと変わらない時間をかけちゃったので、
こりゃ自分で描いても同じだって結論になっちゃった。
(しかも単行本では依頼した17カットのうち10カット以上を僕が新規で描き直しちゃった)
もう一人は、「手伝わせて」と言ってきてくれた人だったけど、
リテイクを繰り返しているうちに時間切れになって、結局僕が自分で描いてしまった。
僕が1時間で描くものを数日かけていては、漫画はまかりとおらない。
そしてその彼も後日手伝いを辞退してきた。
ヤマトや戦闘機のシルエットを美しく描ける人だったので、期待していた分、もの凄く落ち込んだ。
仮に自分のオリジナルならば、そこまではリテイクも出さなかったろうけれど、
これは「ヤマト」なので。
以来ずっと一人で絵を描いてきたわけだけれど、
さすがに作業的に厳しい局面はあるので、
夏だったか編集部にメカの描けるアシさんのつてを尋ねてみた。
前述のようにガンダムA誌の編集部も兼ねているので、
月半ばに〆切があるGA誌であれば
月末に〆切になるNA誌ならタイミング的に
手が空くガンダム系のアシさんがいるのではないかと思ったのだ。
それで編集部があたってくれた結論は
「ロボは描けても戦艦や飛行機は描けません」って人が多かったとのこと。
僕はメカが苦手というか興味が全然ない人間なので、
ロボと戦艦と何が違うねん!って愕然としたのだけど、どうやら違うらしい。
僕は「漫画家は嫌でも下手でも描かなきゃならない」っていう考えだし、
これまでもそうして描いてきているので、
よくわからない。
そんなこと言っていたらヤマトなんて描けないし。
僕にあるのは、苦手なものでも、キレイにカッコヨク描けたら嬉しいから頑張れる
って気持ちだけだ。
かくして、これからも一人で描いていきまする。

あ、でも敬愛する あびゅうきょ先生に描いていただいた
恐竜さんパォ~ンと木星は素晴らしかった。
1本たりとも線を加筆したり修正したりしていない。
僕のイメージ以上のものに手など加える必要がないから。
また機会があればお願いしたいなぁ。
その意味ではスポットではあっても厳密には一人ってことはないか。


追:
今月末だったかに発売になる電撃ホビー誌のヤマト特集の記事に
次号(11月発売号)の付録、コスモファルコンの模型の予告宣伝カットを描きました。玲ちゃんのイラストです。
模型はちっちゃいけど、凄く良くできてますよ!
不器用なので模型はやらないため、完成品を一応資料としていただきました。
これでメカ作画の助けになるるる。

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