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2013年10月20日 (日)

思いつきのような短い文章をあれこれ

2013年「新聞広告クリエーティブコンテスト」最優秀賞「おとうさんは、桃太郎というやつに…」
http://youpouch.com/2013/10/18/138978/
http://www.pressnet.or.jp/adarc/adc/2013.html
2199はこの視座を忘れないで物語をつむぐ責任を意識してる作品なんだよね。

ラジオで「現代人に自己肯定が大切」みたいなことを言ってるけど、そうかな?
「自分の人生は自分が主人公」みたい人が世の中悪くしてる気がするんだけど。
自ら進んで己の肯定ではなく、
自分の存在の承認を与えてくれる他者を大切にすることが肝要なんじゃないのかな。
オイラはずっと自己否定からがスタートなんで、肯定なんて発想がない。
自己肯定のアプローチって、なんだか鬱病患者のカウンセリングみたい。
自分を是認してしまったら進歩とか努力を放棄しちゃうって人も実際多い。
疲れた人への「頑張らなくていいんだよ」みたいな言葉で、どいつもこいつも是認するのは
聞き飽きたし間違いだと思う。
血反吐はいて泥水の中を這い回ってなんぼでしょう。
それで、努力をしないで自分を是認して、
あげくは「やればできるはず」とか、
全然特別な存在じゃない自分に耐えられないとか、
そういうメンタリティばかり育てちゃう。
まぁオイラみたいに父親から「オマエは俺より出来が悪いからオマエの存在は恥ずかしい」って
蔑まれて育つのも問題ですがw
TVに出てるオバカタレントが努力してないとか思ってる時点で勘違いでしょう。
「あいつらがチヤホヤされてるなら、自分もそうあるべきとか」思うのは狂ってる。
やなせ先生がおっしゃっていた
「努力と才能と”運”」っていう物凄いシビアなものの上にあるものなのに。
で、その誤った理解の自己顕示欲の行き着いた先が、
バイト先の冷蔵庫に入った様子をTwitterに上げた姿っていうのがもう…。

友人の樹崎 聖さんが漫画業界の活性化にとやっている配信
http://www.stickam.jp/profile/domix
意義あることなんだろうなと思いつつ、
よく皆んな顔出しで動画配信とかに出演できるなと、なんか震え上がってしまって、
他人様のことながら怖くて1度も見られない臆病者です。
社長時代のトラウマもあって、人前に自分をさらすのが怖くてもう絶えられないし、
自分が嫌いなので、写真も残さないようにしてるから、
(たまに写った記念写真やスナップをいただきますが、申し訳ないけれど処分してます)
公共の場というかネットに自分の姿を上げるなんてことができるのは、
オイラの想像というか神経を超えちゃう行動なのです。
だから、友人の漫画家さんが出演してるのを見るだけでも怖くなっちゃう。
自分は劣った人間なので、人様の前に出せるものは
努力と研鑽をして、なんとかその水準に達するものだけにしたいなと思うのです。

実は手塚作品でちゃんと読了してるのは「アポロの歌」と「どろろ」だけだったりする。
あとは知らない(どろろは数年前)。
「火の鳥」はコスモゾーンの御厨版コミカライズしか読んでない。
石森も赤塚も藤子も読了した連載作品はないかも。
もちろん鳥山明も高橋留美子もスラムダングも藤田和日郎先輩の作品もろくに読んだことがない。
本屋がない寒村に育つと漫画に触れて育たないし、
そもそも少年漫画にあまり惹かれないのだ。

「ハーロック」劇場版を観たのだけれど、
あれはあそこでハーロックが死なないと筋道として駄目じゃん。
凄くがんばってるなって好感は持てるけど、そこで台無し。
あとは花とか自然描写がなんか安っぽいのが残念。
メカとか好きでも自然物に興味ないのかな。あれじゃカキワリに乗っけた造花だよ。
脚本の破綻は原作者先生のクレームのせいだって聞いてはいるけど、
こりゃあんまりなレベル。スタッフはつらかったろうなぁ。

連荘で「マン・オブ・スチール」も観た。
お話の構成もアイディアもドラマの練りも面白かった。
キャラの動きにも言葉にも深い人間味を感じる。
風景の描写も美しく、そこに根のある人間の心をも感じさせる。
スーパーマンの原典にあるなんちゃってな設定も、詩的な昇華でまとめられていて、
素直に感じられる。
品格のある作品だった。

「パシフィック・リム」は面白かったけど、なんか空っぽだなぁ。
物語のシンプルさとドラマの浅さを恐らく多くの人はロボで満たしてるんだろうけど、
僕はウルトラマンとか巨大ヒーローは好きなのに、
やっぱりどうも巨大ロボには全然惹かれないのかもしれない。(ガンダムのMSもあまり興味ない)
怪獣もなんだか無色で食い足りない。
カメラも寄り過ぎで、何がどう映ってるのか分らない絵が多い。
絶賛してる人は僕とは感受性が違うのね。
「スタートレック・イントゥダークネス」はカーンの怒りの心根がイマイチ分らないけど、
物語やドラマの強さもいいし、複雑な内容を巧みに構成してある。
そして「バトルシップ」もそうだけど、
やっぱり戦艦モノが好きみたい。観ていてドキドキする。宇宙戦艦最高!

アシさんと話してて、
収集品も趣味の品もないあまりに無味乾燥なオイラの家の状況を見て、
「オタクじゃないですよね」と言われる。
本やJAZZのCDは買うけれど、確かに固執して凝るということは昔から無い。
「好きなものとかないんですか?」って問われたから、
「ヤマトが好き」って答えた。
笑われた。

さぁネームを描かないと。
来月の更新はやっとガス生命体までいきます。
4巻はグリーゼ581のお話をくるめてまとめられる予定。
来年1月刊行の日程で進めてます。

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