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2013年12月

2013年12月24日 (火)

クリスマスとか

今日はニコニコエースにおいてヤマトの連載の今年最後の更新。(のはず)
http://info.nicovideo.jp/seiga/nicoace/
この21話までがコミックス4巻に収録される。
今は22話の原稿を手がけ始めたところ。
脚本が出来たので、今週はネームを仕上げたい。
お正月休みというわけではなく、単行本作業などで仕事が圧すことが見えていたので、
編集部と話して次回は頁減で臨むことになっている。
(ただし冒頭はカラー4P)
冬コミには新刊を出せなかったけれど、
ニコニコエースのQRコードとかを添えた宣伝用のイラストのカードを作ったので、
持ち込んでいる在庫の本や、委託を請けた砲弾ぬいぐるみなどを
購入いただいた方にさしあげる予定。
絵柄は仲間内にと思ってアップしたものを
どうも野上武志さんが勝手にTwitterで公開しちゃっていたらしいけれど、
まぁこれはお遊び兼ねた無料の宣伝用の絵だし(編集部にも話はしてあるし)
見た人が少し楽しんでもらえればそれでいいかなという感じ。

昨日お昼に遅ればせながら、前述の次回連載の脚本ができたので、
X'masを兼ねた夕食を作ってと頼まれていた、野上さんのところへ。
食材の買出しのついでにと、予約注文していたケーキの引き取りも請け負う。
スタッフさんから「駅の向こう」とだけ言われて予約票を受け取って、
駅の向こうと思われる所へ出ても洋菓子店は全然見えない。
自分も正確な場所を確認しないまま出てしまったので、
あちこちの路地をさまよって、同じ道を何度も確認して、
困って弱って、戻った駅の反対側の交番で確認してやっと判明した。
本当に随分向こう側だった。
それで予約票を手に握って店内に入る。
5人ほどのお客さんがいて、
その先客の注文が済んでからと思い控えていたら、
その5人とはまた別で、僕より後に入店した人へ店員さんがどんどん声をかけて、
予約したケーキなどを手渡していく。
先客の5人は予約ではなく当日、単品のケーキを買い求める人であり、
レジの目の前に立って、予約票を持っている僕をスルーして、
入口から入ってくるお客さんにばかり声をかけていく。
そうして後から来た4人に先を越されて、
本当に泣きたいほど悲しくなって
レジに「無視しないでください。こうしてずっと待ってますけど」
って声を荒げて驚かれた。
驚かしたくなんてない。
ただ、本当に避けるように無視をして欲しくなかっただけ。
そのあとは店員の人は平謝り。
それでケーキは無事に手元に渡された。
僕はそういうことがとても多い。
一人で食事やお酒を呑みに行って、
注文をとることさえ忘れられて数十分放置なんてことがざらにある。
今日のように人のお使いであれば、声を出す勇気もあるけれど、
僕は僕自身のためであるならば、基本的には黙って待っている。
僕は僕が大嫌いなので、僕自身のためには頑張らない。
取り立てて主張にも出ない。
相手が僕に気づいてくれるのを待って静かに控えているだけ。
だから数十分。そのまま店を出ることもある。
影が薄いんだ。
普段も自分から口火をきって誰かと話をするのは苦手。
楽しそうに喋る相手の話を、聞いているのが好き。
だから、僕と呑みましょうって声をかけていただいても、
自分からは大した話題も振れないし、
大した人間でもないしと黙っているので、
こんな僕と一緒にいて楽しいわけがないからと臆してしまうことが多い。
ガッカリさせているだろうなと、悲しくなることが多い。
だから自分が嫌い。大嫌い。本当に嫌。
でもそんな自分だからこそ、誰からも相手にされないのだという意識を強くする。
つまり当然なのだ。自分が悪い。
そうして、洋菓子店で物凄く凹んだけれど、
野上さんたちが夕食を楽しみにしてくれていると、気分を奮い立てて、
X'masの曲をかけ、晩御飯を作った。

僕はあまり細かく材料の分量を気にしない。
自分の料理のイメージと舌の感覚で作りこむ。
本やネットでレシピを眺めても、参考程度。
余りもので献立と味のイメージを考えるのが好き。
絵を描くのと同じで、ライブ感と素材との即興性を大切にする。
漫画の描き方と同じように音楽的な感覚に基づく。
そして昨夜のその大雑把なレシピ。(作った順)

【トルコ風ホウレンソウのソテー】
1.フライパンを温め、オイルをしいて、ベーコンとチューブのニンニクで香り付け。
2.そこに切ったホウレンソウを入れて炒め、皿に盛る。
3.プレーンヨーグルトに塩とチューブニンニク、オリーブ油を適当に入れて混ぜる。
4.ソテーしたホウレンソウに3をソースとしてかける。
5.刻んで軽く炒めた赤パプリカと、松の実を4へ更に乗せて完成。
(緑のベースへ白い雪に見立てたヨーグルトソース、そこに赤いパプリカと白い松の実でX'mas風に)

【白身魚のロースト、根野菜ソース】
1.メカジキがなかったのでブリの切り身に塩を振り、数分寝かせる。
2.フライパンで油を温めたら、ブリを焼き目がつく位じっくり火を通す。
(途中で料理酒を入れて臭みを除いたり、蒸し焼きの工程を加えたり)
3.魚が焼けたらフライパンを改める。(魚の油の臭いが残りすぎるから)
4.小さく刻んだカブ、カブの葉、ニンジン、タコを塩で炒める。
(風味は野菜とタコからでるので塩だけ。隠し味にチリペッパーを少々)
5.魚に4をかけて完成。
(4は水分が自然と出てソースになる。水溶き片栗粉を入れると中華風にw)

【なんちゃってホットワイン】
1.鍋に安物の赤ワイン1本を入れ温める。(750ml480円のライトボディ)
2.沸騰させないようにしながら、100%オレンジジュース少々、クローブ数個入れる。
3.砂糖を入れながら甘さを調整。シナモンパウダーを振って更に香り付けして完成。
(他の果物を直接煮てもいいし、ショウガを足しても可)

【骨付きラム 柿と黒酢のソース】
1.ラムの両面に塩、黒胡椒、適当なハーブ類を振り、数分寝かせる。
2.ラムを熱したフライパンで油をひかずにそのまま焼く。
3.赤身などないようよく焼けたら、肉はOK。
4.そのフライパンのまま、刻んだ黄パプリカ、柿、エリンギを炒める。
5.そこに黒酢と醤油を適当に加える。
6.味見をしながら、塩や砂糖などで味を調整してソース完成。肉にかける。
(今回、砂糖の代わりに熟した柿を利用して甘みを出した)

これらの料理に、出来合いのつまみや
松田重工さんの作った、炊き込みピラフなどで酒盛り。
ピラフがあると聞いていたので、ご飯にも合う料理を心がけた。
19時頃から呑み始めて、23時までまったり過ごした。
そしてあのケーキもとても美味しかった。ちょっと悲しさは残っていたけど。
野上さんはまだコミケと連載の原稿があるとのこと。
でもMery Christmas!

連載の20話で古代の奏でるハーモニカの曲は、自分にとっての大切な曲に変更しちゃった。
高校生の頃に音楽の扉を開いてくれたものの1つ。
邦題の「帆を立てて」は誤訳だと思う。
直訳では正しいけれど、船を知らない人の訳だ。
畳帆がその意味になるはず。
恐れずに航海に出よと背中を押してくれる曲だ。
僕のblogを訪れてくれるありがたい方々にプレゼントとして。

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2013年12月14日 (土)

年の瀬へそして年明けへ

「宇宙戦艦ヤマト2199」コミックス4巻の原稿の手がようやく離れた。
ニコニコエースの月末更新の原稿にも更に手を入れ、丸ごとネームを変更して差し替えた頁すらある。
37頁のボリュームを仕上げた上にそれだから、かなり疲れた。
連載の頁数は概ね月産30枚程度。少ないという声も聞こえてくるけれど、
アシスタントを使わずに基本的に一人で絵を描いているので、
これでも相当頑張っているのだ。
なにとぞご理解をw

Yc04_142
玉盛さんのカバー画も素晴らしい仕上がりになって、見ているだけでドキドキする。
アイディアを交換しながら、イメージを重ね膨らませていく過程は
JAZZのセッションに近い感覚に満ちていて、互いが互いをイメージしながら響かせあう音のよう。
人と一緒に仕事をすることの醍醐味を感じさせてくれる。
指示待ちで、言われたことしかしない。解釈をしない。自分ならではの付加価値がない。
そういう仕事をする人を勤め人の頃に見てきたけれど、
プロフェッショナルとの仕事はそれと全然違うのだ。

今回の口絵の彩色は3巻にも手伝っていただいた米蔵さんにお願いした。
http://www.pixiv.net/member.php?id=14843
そこに僕が自分のイメージになるよう加筆をして完成。
彩色には個性があるのでちゃんと自分の絵にする工程を加えている。(下が僕の加筆版)
だけど米蔵さんも自信作と言っていたガミロイドの彩色は
確かに秀逸で、僕も手を入れなかった。
そこは彼の絵をそのまま感じて欲しい。

Yc03copy

今巻の見所は効果の素材に風変わりのものをあれこれ使ったこと。
霜降り牛肉、朝顔の花、絞り染めの模様、ひび割れた池底、錆びた鉄板。
それを探すのも楽しいかも。
恒星の表面の描写は、あびゅうきょ先生にお願いした。
これも手描きならではの表情があって素晴らしい。
あとはEXCELさんのリクエストに応えた、玲ちゃんの縞パンかなw
http://excel.zuya.jp/

4巻のコンプリートされた原稿を最初に読む読者でもある担当編集は、
「面白い」と大変褒めてくれた。
太陽赤道祭に多くの頁を割いているので、最初は不安だったらしいけれど、
読後感としてしっかりしたものを目指したのが功を奏したみたい。
太陽祭のシーンは、可能な限りロンド形式になるように脚本と演出を工夫したし、
3巻からの大きなプロット構成もリズムや韻を作れているのだと思う。
担当氏からは来年の劇場新作の公開も視野に入れながら、久々に勇ましい言葉が聞けた。
売れるもの、良いもの、それは僕と担当とは思惑が少し違うのだろうけれど、
そういう勢いで一緒に物を作っていこうって気概があるのは頼もしく、
またその違いがあるからこそ十全な構えで臨めると思う。
僕は自分の目指す良い漫画を描き続けることしか、することはないけれどw

編集部での会議で4巻の帯へコメントを誰かに頼もうって話が出て、
巻末のメカ関係の記事を担当しているライターさんが虚淵さんでどうよ!って言ったら、
めんどくさそーな顔を担当氏がしていて大笑い。
オイラは自民の石破さんか、民主の枝野さんとか言ったら却下されたw
(石破さんはヤマト好きだし、友人の故・中里融司さん原作のコミックにも言葉を寄せている)
(枝野さんは昔から仕事でお付き合いがあったし、社長時代は選挙地盤だったし、
漫画の表現規制に反対の立場で造詣が深い)
で、担当氏は石原慎太郎とか言うので弩却下!
結果、某アニメ監督さまからお言葉をいただけたようなので、
そちらが帯に載る予定。
4巻は来年1月25日発売予定。
ニコニコの掲載から加筆しているので、手にとって楽しんでいただけたら何より。

そして年内。
21日はお友達の多くが参加している「テングモデラーズ第2回作品展」を覗く予定。
http://www.3331.jp/schedule/002253.html
http://tengumodelers.blog.shinobi.jp/
https://twitter.com/search?q=%23TENGUmodelers
今回は「自動車」がテーマ。
会場は家から近いので出かけやすくていいなぁ。
僕は不器用でプラモとか作れないので、もう感動ばかりなのだ。
楽しみ。

そしてそして年末はコミックマーケット。
今回は原稿に追われてしまって、新刊を用意できない体たらく。
在庫を持っていこうと思っている。
昔作ったヤマトのイラスト同人誌も小部数ながらあったので、それも持って行きたい。
スペースは
二日目、30日月曜。東 B-40a
隣は友人の西川MASH伸司さんという奇遇。
あとは友人の作った砲弾ぬいぐるみも扱う予定。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51420097.html
あまりに巨大で、コミケの搬入数に限界があるので、
欲しい方は僕のブースもご利用を。
というかこれから砲弾に同梱の同人誌のイラスト描かないと!

同人誌と言えば、なんだか同人誌がらみの女性ヤマトファンの間で、
いざこざになっちゃってる人をけっこう見かける。
女性の間で贔屓やアプローチの違い、派閥や取り巻きで争ってるってのがあるようで、
自己の嗜好を正当化して、エゴを肥大させ、
女性同士だけでなく、男性の嗜好にも攻撃的になってたりしている様子。
個別化と共有の精神的バランス感覚がとれてないのではないかな。
心がしなやかじゃない。もっとおおらかに楽しめばいいのに。
ずっと一人でヤマトファンをやっていた僕に
たくさんの市井のファンを紹介してくれた細江由美子さんという女性がいました。
残念ながら11年5月に急逝され、2199を観ることは叶わなかったのですが、
ヤマトという作品のシリーズをどれもわけ隔てなく愛し、
ヤマトファンのどなたにも優しく温かく接するお母さんのような人でした。
(僕は彼女への感謝を込めて、コミックス1巻の登場キャラにお名前を拝借させていただいた)
嗜好の違いに害意敵意で臨むでなく、彼女の姿勢を見習うべきだと思う。

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