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2013年12月14日 (土)

年の瀬へそして年明けへ

「宇宙戦艦ヤマト2199」コミックス4巻の原稿の手がようやく離れた。
ニコニコエースの月末更新の原稿にも更に手を入れ、丸ごとネームを変更して差し替えた頁すらある。
37頁のボリュームを仕上げた上にそれだから、かなり疲れた。
連載の頁数は概ね月産30枚程度。少ないという声も聞こえてくるけれど、
アシスタントを使わずに基本的に一人で絵を描いているので、
これでも相当頑張っているのだ。
なにとぞご理解をw

Yc04_142
玉盛さんのカバー画も素晴らしい仕上がりになって、見ているだけでドキドキする。
アイディアを交換しながら、イメージを重ね膨らませていく過程は
JAZZのセッションに近い感覚に満ちていて、互いが互いをイメージしながら響かせあう音のよう。
人と一緒に仕事をすることの醍醐味を感じさせてくれる。
指示待ちで、言われたことしかしない。解釈をしない。自分ならではの付加価値がない。
そういう仕事をする人を勤め人の頃に見てきたけれど、
プロフェッショナルとの仕事はそれと全然違うのだ。

今回の口絵の彩色は3巻にも手伝っていただいた米蔵さんにお願いした。
http://www.pixiv.net/member.php?id=14843
そこに僕が自分のイメージになるよう加筆をして完成。
彩色には個性があるのでちゃんと自分の絵にする工程を加えている。(下が僕の加筆版)
だけど米蔵さんも自信作と言っていたガミロイドの彩色は
確かに秀逸で、僕も手を入れなかった。
そこは彼の絵をそのまま感じて欲しい。

Yc03copy

今巻の見所は効果の素材に風変わりのものをあれこれ使ったこと。
霜降り牛肉、朝顔の花、絞り染めの模様、ひび割れた池底、錆びた鉄板。
それを探すのも楽しいかも。
恒星の表面の描写は、あびゅうきょ先生にお願いした。
これも手描きならではの表情があって素晴らしい。
あとはEXCELさんのリクエストに応えた、玲ちゃんの縞パンかなw
http://excel.zuya.jp/

4巻のコンプリートされた原稿を最初に読む読者でもある担当編集は、
「面白い」と大変褒めてくれた。
太陽赤道祭に多くの頁を割いているので、最初は不安だったらしいけれど、
読後感としてしっかりしたものを目指したのが功を奏したみたい。
太陽祭のシーンは、可能な限りロンド形式になるように脚本と演出を工夫したし、
3巻からの大きなプロット構成もリズムや韻を作れているのだと思う。
担当氏からは来年の劇場新作の公開も視野に入れながら、久々に勇ましい言葉が聞けた。
売れるもの、良いもの、それは僕と担当とは思惑が少し違うのだろうけれど、
そういう勢いで一緒に物を作っていこうって気概があるのは頼もしく、
またその違いがあるからこそ十全な構えで臨めると思う。
僕は自分の目指す良い漫画を描き続けることしか、することはないけれどw

編集部での会議で4巻の帯へコメントを誰かに頼もうって話が出て、
巻末のメカ関係の記事を担当しているライターさんが虚淵さんでどうよ!って言ったら、
めんどくさそーな顔を担当氏がしていて大笑い。
オイラは自民の石破さんか、民主の枝野さんとか言ったら却下されたw
(石破さんはヤマト好きだし、友人の故・中里融司さん原作のコミックにも言葉を寄せている)
(枝野さんは昔から仕事でお付き合いがあったし、社長時代は選挙地盤だったし、
漫画の表現規制に反対の立場で造詣が深い)
で、担当氏は石原慎太郎とか言うので弩却下!
結果、某アニメ監督さまからお言葉をいただけたようなので、
そちらが帯に載る予定。
4巻は来年1月25日発売予定。
ニコニコの掲載から加筆しているので、手にとって楽しんでいただけたら何より。

そして年内。
21日はお友達の多くが参加している「テングモデラーズ第2回作品展」を覗く予定。
http://www.3331.jp/schedule/002253.html
http://tengumodelers.blog.shinobi.jp/
https://twitter.com/search?q=%23TENGUmodelers
今回は「自動車」がテーマ。
会場は家から近いので出かけやすくていいなぁ。
僕は不器用でプラモとか作れないので、もう感動ばかりなのだ。
楽しみ。

そしてそして年末はコミックマーケット。
今回は原稿に追われてしまって、新刊を用意できない体たらく。
在庫を持っていこうと思っている。
昔作ったヤマトのイラスト同人誌も小部数ながらあったので、それも持って行きたい。
スペースは
二日目、30日月曜。東 B-40a
隣は友人の西川MASH伸司さんという奇遇。
あとは友人の作った砲弾ぬいぐるみも扱う予定。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51420097.html
あまりに巨大で、コミケの搬入数に限界があるので、
欲しい方は僕のブースもご利用を。
というかこれから砲弾に同梱の同人誌のイラスト描かないと!

同人誌と言えば、なんだか同人誌がらみの女性ヤマトファンの間で、
いざこざになっちゃってる人をけっこう見かける。
女性の間で贔屓やアプローチの違い、派閥や取り巻きで争ってるってのがあるようで、
自己の嗜好を正当化して、エゴを肥大させ、
女性同士だけでなく、男性の嗜好にも攻撃的になってたりしている様子。
個別化と共有の精神的バランス感覚がとれてないのではないかな。
心がしなやかじゃない。もっとおおらかに楽しめばいいのに。
ずっと一人でヤマトファンをやっていた僕に
たくさんの市井のファンを紹介してくれた細江由美子さんという女性がいました。
残念ながら11年5月に急逝され、2199を観ることは叶わなかったのですが、
ヤマトという作品のシリーズをどれもわけ隔てなく愛し、
ヤマトファンのどなたにも優しく温かく接するお母さんのような人でした。
(僕は彼女への感謝を込めて、コミックス1巻の登場キャラにお名前を拝借させていただいた)
嗜好の違いに害意敵意で臨むでなく、彼女の姿勢を見習うべきだと思う。

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