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2014年1月

2014年1月20日 (月)

まもなくお届け

正月二日から休んでません。疲れた。
年賀状もまだプリントしていないのに、お年玉抽選番号の発表が済んじゃったよぅ…orz
で、このまま来月分の連載の仕事に突入してる。
私生活がままならない状態だ。
いや、漫画家というものは「生業」ゆえに「私生活」なるものは存在しないのだろう。
でも家事をする時間くらいはまっとうに欲しい。家事はわりと得意なのに…。
単行本の加筆修正などに要する時間を鑑みて減らしてもらい、1月更新分の原稿は13頁。
前回が37頁だから1/3程度なのだけれど、
異様に手間がかかってしまって厳しい進行になってしまった。
冒頭に「あの」シーンを持ってきたので、メカだらけ。
新キャラも新メカも多いから描き慣れなくって。
と言い訳。
物語はメルダ編に突入。
ガミロイド・オルタのお話はカット。
(ガミロイドはまた別のエピソードにからめようと思っている)
21話までに蒔いた伏線のいくつかを利用して、
ここでキャラの人物造形をアニメとは違う方向へいじっていく予定をしている。
そこへの踏み込みは今描いている23話からだけれど、
新章スタートの22話は、まもなくお届け。

コミックス4巻もまもなくお届け。
既にご覧になった方も多いとは思うけれど。
カバー画は、ガイデロール級戦艦シュバリエル。つまりシュルツ艦。
僕のやりたかったヤマト世界の艦船のラインナップをシリーズに並べるという目論見が
ようやっとスタートできた感じだ。
イラストは玉盛さん。

Yamato2199_4cover
2199では地球側のメカ担当だったこともあり、
出渕監督と石津さんがデザインしたガミラス艦艇をどう描くのか悩まれたみたいだけれど、
(この2艦は出渕さんデザイン)
ディスカッションをしながらイメージを作っていただいた。
かっこいい!
というよりかわいい感じ。
「そこがガミラス艦の魅力」と総監督のお言葉が聞こえてきそうだけれど、
今回のイメージ交換の中で「ガスパビリオン風」とか言葉が出てきたりと
親しみやすい顔つきは意識されてる。
後続のデストリア君たちもかわいい。
内容はニコニコエースを通読されておられる人ならばお分かりのように、
太陽祭からグリーゼ581(アニメの8話)までのお話。
やはり構成やエピソードをいじってある。
太陽祭では個々人の人となりにもう少し寄ってあるし、
旧作の台詞なども活用できるところは大切に使って、人物の輪郭になるよう努めた。
プロットも輪舞形式を意識しながらとか、色々工夫してある。
アニメとはまた違った印象をもって楽しんでいただければ倖いに思う。

今月、あまり休んでいないのは、
月初の脱稿後にこの4巻に付帯する特典など、あれこれを手がけていたから。
一つはCOMIC ZINの特典カード。
真琴ちゃんにしてみた。

Postcard_zin4
僕はドジっ子属性がまったくないみたい。可愛いとかまったく思わない。
イライラするか、虚しくなるか、気力が減退してしまう。
単純に、不注意、過失、努力不足として原因と問題の抽出にしか目がいかない。
そして改善に努めるよう指導しちゃう。
自分が精神的に余裕がないのもあるのかなぁ。
(まぁオイラは一般に言われるような萌え属性のほとんどがない)
なので、この絵はドジではなくポルターガイスト現象なのだ!
もう一つは丸善・お茶の水店。
ここはカードとペーパーが封入されて通販でも求められるし、
店頭ではサイン本も置く予定。
絵柄は沖田艦長と土方宙将。

Postcard_maruzen03
古代兄と真田の絵もラフは描いたけれど、
今回は艦長の方を採用。
ペーパーはセレステラさんで女性成分も補給。

今回はこの2書店のみ。
そもそも書店特典は書店が販促のため、自らの経費で作成して付けることがもっぱら。
その本に力を入れて下さっているということであり、
お声がかかることは、それだけでありがたいことです。
時折、出版社提供の特典があるコミックスもあるけれど、
それはバカ売れしているものに限られるみたい。
僕の場合、特典は角川の営業担当を通じて書店の依頼がこちらにくる流れで、
編集部とその対応を決めたりする。
今回は2点だったので、全部描き下ろしに。
(場合によっては、連載時の扉絵などのカラーを転用したりもする)
書店の大小でこうした依頼を請ける請けないを決めていないはずなので、
印刷代をご負担していただけるなら、頑張って対応します。
ちなみに描き下ろしでも僕の原稿料はない。感謝でありボランティアなのですだ。

そして感謝と言えば、ヤマトクルーさん。
昨年の今頃に出した漫画のネーム本の続き、3+4巻分を収めた冊子を
ヤマトクルーさんのご厚意で、その通販サイト専売で出していただけることに。
年末から告知が出ていたようだけれど、
連載原稿を脱稿後にすぐこの本の原稿を作成して、書店特典のイラストを描いていたら、
申し込みが〆切られていてビックリ。
期間限定だったのね…。
しかもどうやら申込み数+余部しか刷っていないので、殆ど受注生産。
告知もできずにスミマセン。
表紙はこんな感じ。

Rf2hyousi
本文は前のものと同じ構成なので、
巻頭にカラーイラスト、本文は原寸のネームと全頁解説という仕様。
扉は僕の線画へ時代ミツルさんに彩色していただいたもの。http://tokishiro.sblo.jp/
今回の収録の許可をお願いしたら、加筆までして下さって、感謝ばかり。
その華麗な筆致をご購入いただけなかった人にも堪能してもらえるよう、
画像を貼っておくのでご覧くださいませませ。(画像をClickしてね)

Rf2_003

ということでコミック版「宇宙戦艦ヤマト2199」第4巻。
まもなくお届け!

さて次回の脚本、脚本…。
いやその前に、某ムックの見開きイラスト完成させないと…orz

追記:1/23
某ムックのイラストは完成。
入稿したら、発売日延びたって…orz
目下、ネーム中。
書店での特典に若干説明を付加。
書店が負担して特典をこしらえてくれるケースと
出版社が作って付けてくれるケースは説明しましたが、
このほかにもう一つあります。
それは漫画家が自ら負担して印刷し、秋葉原や大手の書店の漫画コーナーに
それら印刷したポスターや販促特典を扱ってくれるようお願いするものです。
ただこれは出版社の営業さんの了解がないと、
「勝手なことして面子を潰してくれたな」ってことで
自分の本の版元の営業担当から嫌われることもあります。
全て自己負担なのにボロボロな状況です。
でも漫画家は、放っておいたら何も動いてくれない営業に
危機感を持っての行動だったりします。
それが功を奏して本が注目されたりすると、もっと面子を潰して、泥沼になったり。
難しいものです。

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2014年1月 1日 (水)

明けましておめでとうございます。

コミケット85、お疲れ様でした。 
コミケットの三日目。朝から野上武志さんのスペースでお手伝いをして、 
その打ち上げでお酒をいただいていたら、すっかり遅くなってしまって、 
数人のお仲間とそのまま近いお社で初詣に。 
年の瀬、そして新年に接して 
見知らぬ人と顔を合わせても、 
「良いお年を」 
「おめでとうございます」と 
言葉を交わせることのできることに、臆病な僕もちょっとうかれて、 
帰途に顔を合わせた人にも挨拶をしたりして。 
そんな年の始まり。 

二日目の僕のスペースにお越しになってくださった方々、ありがとうございます。 
冬コミの新刊になろうかなと もやもや思っていた企画は、 
ヤマトクルーさんのご厚意で、そちらで作ることになりましたゆえ、 
コミケ自体は在庫を持ち込んでという感じになってしまいました(しかも小部数)。 
それではあまりに寂しいので、web連載の宣伝用のカードを作って、 
その在庫や委託を受けた砲弾ぬいぐるみを購入いただいた方にオマケとして 
つけさせていただいた感じになりました。 
はやりの「艦これ」にちなんだ絵にしましたが、 
僕自身はまったくゲームをしない人間なので、特に強い興味があったわけではなく、 
構造と表現にのみ関心があったという感じです。 
ちなみに僕はカードゲームやボードゲーム、ビデオゲームの類までほとんどやりません。
やらないというより出来ないのです。 
理由はルールを知らないから。持っていないから。 
子供の頃はいじめにあっていて、友人はほとんどいませんでしたし、 
更に住まうところがゲーセンなど存在もしない寒村であったので、 
ゲームするどころか、誰かと何かをする機会が極めて少なかったのが理由です。 
(一人、いらない紙の裏に絵を描いたりする時間ばかりだった) 
良い友人に恵まれた今も、ゲームからは縁遠いままです。 
今はゲームどころか家事さえ疎かになるほど仕事に時間をとられるし。 
携帯に入っていたオセロゲームくらいはしますけど、 
これはまたちょっと別の理由があったりします。 

今回、艦これもどきの絵を描こうと、ほぼ1日、関連する公式の絵などを眺めて思案する中で、 
公式の絵描きさんたちにも、戦艦の構造を理解し咀嚼して描けてない人がいるなぁって驚かされました。 
例えデザインやフォルムを先行させた形でも、 
「艦」と称するための艦船へのすりあわせをしていく際に、 
この形状はどうしてこうなのだろうという理解がある程度必要だと思うのです。 
それが欠けている。 
僕はミリタリーの素養や興味はあまりない人間ですが(それこそ風景や草木を描くほうが好き)、 
野上武志さんの下でアシスタントとして戦艦三笠や大和を描く機会があったときに 
形の意味というものを調べ考えました。 
僕のような門外漢ですら手の届く知見からも欠けていると感じる 
そういう基礎的な要素を満たさないで、仕事として描いてしまう姿勢に驚いたのです。 
漫画と違い、1枚絵というものは、その1枚に多くのリソースを注ぎ込んでこその勝負だと思うのですが、 
そういう意識自体がもう古臭いものなのかもしれません。 
ただ僕には残念な心の絵として映るのです。 
ですが、オフィシャルに「艦これ」で戦艦大和や島風を描かれている方は 
絵が可愛いだけでなく、理解と発想の柔軟性に富んでいていいなぁって思います。 

閑話休題。 
コミケでは友人の作った砲弾ぬいぐるみも委託で販売。 
とっても大きくてスペースをほぼ占領してしまい、 
周囲のサークルさんにご迷惑をおかけしてしまった印象。 
とはいえ、砲弾はあっというまに売り切れ。 
普段の僕のサークルは、あまり人もこないし、まったりとしているのだけれど、
今回は異様にあわただしかった。 

自分嫌いの僕は自分のために誰かに何かをお願いすることが基本的に苦手なので、 
(僕の願い事なんて迷惑だろうという強迫観念が強くあるし) 
とうとうコミケの売り子のお手伝いを誰にもお願いすることが叶わず、 
独りで臨んだわけだったのですが、 
当日、たまたま友人が二人手伝ってくれたので、本当に助けられました。 
想定を超えた客足に多分、独りでは破綻していたと思います。 
おかげさまで砲弾も在庫も完売。(本は各10数冊しかなかったから) 
カードも気がついたら、僕の自宅分も2枚しか残ってない状態で、こちらはあとからあわてたり。 

大変疲れた一日だったけれど、 
普段家に篭って誰とも会わず、一言も話をしないような生活を送っているので、 
刺激的で楽しかったです。 

作年の日記を振り返って、〆切明けに時間を作ってやっと更新するような状況で、 
それこそ漫画を描く以外は仮眠をしているだけのような生活ですから、 
書いた内容もヤマトの事ばかりだなぁと言う印象です。 
もうちょっとなんとかできたらと思うのですが、どうかお許しください。 
今は次回の線画を描いているところ。 
お正月は元旦に実家へ顔を出して、 
小学生の甥にお年玉をあげたら帰って仕事という感じだし、 
基本は休みなしという予定。 
世間様の9連休とは大違いだw 

ともあれ、 
篭っている中で色々自分との対話が増えて、 
僕が人として周囲にどのような存在であるべきなのか、改めて意識することが多い1年でした。 
倫理や世間の常識を尊ぶモラリストのようなものとは全然違うところに 
そもそもの生きる目標と野心があったことを思い出せたのは 
作り手にある身として収穫でした。 
時々、自分嫌いが発作のように出て、己をいじめぬくような感じにはなりますが、 
基本は冗談も言わずにニコニコしているだけですので、
本年もどうぞよろしくお付き合いください。

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