まもなくお届け
正月二日から休んでません。疲れた。
年賀状もまだプリントしていないのに、お年玉抽選番号の発表が済んじゃったよぅ…orz
で、このまま来月分の連載の仕事に突入してる。
私生活がままならない状態だ。
いや、漫画家というものは「生業」ゆえに「私生活」なるものは存在しないのだろう。
でも家事をする時間くらいはまっとうに欲しい。家事はわりと得意なのに…。
単行本の加筆修正などに要する時間を鑑みて減らしてもらい、1月更新分の原稿は13頁。
前回が37頁だから1/3程度なのだけれど、
異様に手間がかかってしまって厳しい進行になってしまった。
冒頭に「あの」シーンを持ってきたので、メカだらけ。
新キャラも新メカも多いから描き慣れなくって。
と言い訳。
物語はメルダ編に突入。
ガミロイド・オルタのお話はカット。
(ガミロイドはまた別のエピソードにからめようと思っている)
21話までに蒔いた伏線のいくつかを利用して、
ここでキャラの人物造形をアニメとは違う方向へいじっていく予定をしている。
そこへの踏み込みは今描いている23話からだけれど、
新章スタートの22話は、まもなくお届け。
コミックス4巻もまもなくお届け。
既にご覧になった方も多いとは思うけれど。
カバー画は、ガイデロール級戦艦シュバリエル。つまりシュルツ艦。
僕のやりたかったヤマト世界の艦船のラインナップをシリーズに並べるという目論見が
ようやっとスタートできた感じだ。
イラストは玉盛さん。
2199では地球側のメカ担当だったこともあり、
出渕監督と石津さんがデザインしたガミラス艦艇をどう描くのか悩まれたみたいだけれど、
(この2艦は出渕さんデザイン)
ディスカッションをしながらイメージを作っていただいた。
かっこいい!
というよりかわいい感じ。
「そこがガミラス艦の魅力」と総監督のお言葉が聞こえてきそうだけれど、
今回のイメージ交換の中で「ガスパビリオン風」とか言葉が出てきたりと
親しみやすい顔つきは意識されてる。
後続のデストリア君たちもかわいい。
内容はニコニコエースを通読されておられる人ならばお分かりのように、
太陽祭からグリーゼ581(アニメの8話)までのお話。
やはり構成やエピソードをいじってある。
太陽祭では個々人の人となりにもう少し寄ってあるし、
旧作の台詞なども活用できるところは大切に使って、人物の輪郭になるよう努めた。
プロットも輪舞形式を意識しながらとか、色々工夫してある。
アニメとはまた違った印象をもって楽しんでいただければ倖いに思う。
今月、あまり休んでいないのは、
月初の脱稿後にこの4巻に付帯する特典など、あれこれを手がけていたから。
一つはCOMIC ZINの特典カード。
真琴ちゃんにしてみた。
僕はドジっ子属性がまったくないみたい。可愛いとかまったく思わない。
イライラするか、虚しくなるか、気力が減退してしまう。
単純に、不注意、過失、努力不足として原因と問題の抽出にしか目がいかない。
そして改善に努めるよう指導しちゃう。
自分が精神的に余裕がないのもあるのかなぁ。
(まぁオイラは一般に言われるような萌え属性のほとんどがない)
なので、この絵はドジではなくポルターガイスト現象なのだ!
もう一つは丸善・お茶の水店。
ここはカードとペーパーが封入されて通販でも求められるし、
店頭ではサイン本も置く予定。
絵柄は沖田艦長と土方宙将。
古代兄と真田の絵もラフは描いたけれど、
今回は艦長の方を採用。
ペーパーはセレステラさんで女性成分も補給。
今回はこの2書店のみ。
そもそも書店特典は書店が販促のため、自らの経費で作成して付けることがもっぱら。
その本に力を入れて下さっているということであり、
お声がかかることは、それだけでありがたいことです。
時折、出版社提供の特典があるコミックスもあるけれど、
それはバカ売れしているものに限られるみたい。
僕の場合、特典は角川の営業担当を通じて書店の依頼がこちらにくる流れで、
編集部とその対応を決めたりする。
今回は2点だったので、全部描き下ろしに。
(場合によっては、連載時の扉絵などのカラーを転用したりもする)
書店の大小でこうした依頼を請ける請けないを決めていないはずなので、
印刷代をご負担していただけるなら、頑張って対応します。
ちなみに描き下ろしでも僕の原稿料はない。感謝でありボランティアなのですだ。
そして感謝と言えば、ヤマトクルーさん。
昨年の今頃に出した漫画のネーム本の続き、3+4巻分を収めた冊子を
ヤマトクルーさんのご厚意で、その通販サイト専売で出していただけることに。
年末から告知が出ていたようだけれど、
連載原稿を脱稿後にすぐこの本の原稿を作成して、書店特典のイラストを描いていたら、
申し込みが〆切られていてビックリ。
期間限定だったのね…。
しかもどうやら申込み数+余部しか刷っていないので、殆ど受注生産。
告知もできずにスミマセン。
表紙はこんな感じ。
本文は前のものと同じ構成なので、
巻頭にカラーイラスト、本文は原寸のネームと全頁解説という仕様。
扉は僕の線画へ時代ミツルさんに彩色していただいたもの。http://tokishiro.sblo.jp/
今回の収録の許可をお願いしたら、加筆までして下さって、感謝ばかり。
その華麗な筆致をご購入いただけなかった人にも堪能してもらえるよう、
画像を貼っておくのでご覧くださいませませ。(画像をClickしてね)
ということでコミック版「宇宙戦艦ヤマト2199」第4巻。
まもなくお届け!
さて次回の脚本、脚本…。
いやその前に、某ムックの見開きイラスト完成させないと…orz
追記:1/23
某ムックのイラストは完成。
入稿したら、発売日延びたって…orz
目下、ネーム中。
書店での特典に若干説明を付加。
書店が負担して特典をこしらえてくれるケースと
出版社が作って付けてくれるケースは説明しましたが、
このほかにもう一つあります。
それは漫画家が自ら負担して印刷し、秋葉原や大手の書店の漫画コーナーに
それら印刷したポスターや販促特典を扱ってくれるようお願いするものです。
ただこれは出版社の営業さんの了解がないと、
「勝手なことして面子を潰してくれたな」ってことで
自分の本の版元の営業担当から嫌われることもあります。
全て自己負担なのにボロボロな状況です。
でも漫画家は、放っておいたら何も動いてくれない営業に
危機感を持っての行動だったりします。
それが功を奏して本が注目されたりすると、もっと面子を潰して、泥沼になったり。
難しいものです。
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