1000over
色々と大変だったコミックスの5巻が発売になった。
というかそれからもうしばらくたったけど、
忙しいのはなにも変わらず、ずっと仕事をしている。
机にかじりついたり、あちこち駆けずり回っていたり。
なのでとうとう7月は日記の更新が出来なかった。
8月になってしまったけれど、雑感的なあれこれを。
熊谷のヤマト2199原画展でのサイン会に出かけてきた。
わざわざ足を運んでくださった方々に感謝ばかり。
まだ5巻が発売になる前だったので、感想をいただくことも適わずそこが残念。
というか、雑誌がないせいかアンケート葉書も同梱されず
web連載は読者からの感想が殆ど聴こえない。
僕の読者は40代オーバーが多いと聞くゆえ、
webだからと諦めてはいるけれど、
せめて単行本ではと思っても、やはり静かなもので、寂しい。
そんな感じで凹んでいると、友人が「こんな感想を見かけたよ」と教えてくれるものに
笑っちゃうものがあった。
女性乗組員のコスチュームのバストトップの表現がおかしいってもの。
ブラを着用したらあのようにはならないのを僕に教えて差し上げろとのこと。
家庭をもって洗濯からアイロン、料理、掃除までこなしていた僕が知らないはずがないでしょうw
あれはああいう設定なのだ。
公式設定資料集の図版を見ただけで分るはず。
山本が胸元を開けた設定には、スポーツブラだとも記してあるし、
他の設定にもブラはワイヤーのあるものは着用しないとある。
つまりノンワイヤーやノーパッドだったりするのだ。
僕が不勉強者だと思われるのは仕方がないけれど、
それでもこちらはそんないい加減にヤマトの漫画は描いていない。
そのような感想でも、なかなか僕には届かない。
「中国嫁日記」の井上純弌に「アンタ、なんで漫画描いてるんだよ」と問われて
「友達が増えるといいなと思うから」と答えて呆れられたけど、
そういう僕には声が聞こえないのはそれなりに堪えるのだ。
(なのでAmazonのレビューをありがたく拝読している。そういうものにすがるしかない状況)
ヤマトクルーでの5巻の購入者には直筆のサインが入る。
昔、30000円のヤマト全記録集を買ったとき、西崎さんと松本先生のサインが入っていて、
凄く嬉しかったなとか思い出しながら、事務所に伺った。
そこにあったのは860冊のコミックス。
[コレでもまだ半分くらい]
実は訪問の前に丸善・お茶の水店に寄ったら、サインをと乞われて、
140冊ほどしてきたところだったので
合計でちょうど1000冊することになった。
ちなみに本にサインをすると問屋に返本できなくなるので、
書店はそれを全部売るという意思を持ってのことなので、
漫画家にとっては力強い応援に感じるものなのだ。
サインを間違えないように「むらかわみちお」を念仏のように繰り返し心で唱えながら
昼から夕方までずっとサインをしていた。
しかしこの夏の数日だけで
自分が漫画家としてこれまでしてきたサインの数を超えてしまったように思う。
そうしてサインをして帰宅したら、アキバblogで5巻を紹介してくれていた。
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51447873.html
僕はTwitterとか外向けに宣伝をしていけるようなツールを有していないし、
角川もweb連載に移行してから、
雑誌が有している物理的宣伝効果まで目をつむってコスト削減らしく
宣伝もしてくれなくなったから、
こういう紹介はとてもありがたい。
ヤマトの漫画をラストまで描き終えるには、もう僕には読者の支えしかないので。
その翌日には年末の劇場版のモニター設定の打ち合わせ。
そう、今度も参加させていただくことになった。
漫画の連載もあるので、既にTVシリーズで作成した設定の応用や、
もう一人の神林さんに頼って、自分の新規設定点数は少なめに絞る。
と、思っていたら、秋の総集編「追憶の航海」への手伝いもすることになった。
嬉しいけれど大変。
脱稿後にそうこうしながら並行して絵も描いている。
メディアワークスから月末に発売になる
「電撃Hobby増刊・宇宙戦艦ヤマト2199モデリングガイド [帰還編]」にも寄稿したし、
夏のコミケにも友人のサークルにいくつか寄稿している。
ヤマトと艦これの本だ。
ヤマトは日曜日 東ヘ-18b KIYO CLUB
艦これはガルパンの才谷屋さんのサークルで
同じく3日目 東マ-31b サークル2次元工場
どちらもイラストだけで申し訳ない。
そして自分のむらかわみちお党でも新刊あり。
自分一人では本が出せないのでお友達に寄稿いただきながら
「蒼き鋼のアルペジオ」本を出すDEATH。
才谷屋さんや、大本海図さん、
あびゅうきょ先生や野上武志さん、
そしてガルパンOVAで大人気のよしぞうおねえさま
と総勢14人のイラスト本。
サークルは日曜日の東ポ-16a。
この他にも、新潟で開催のヤマト原画展では新作の版画を依頼されているので、
それを執筆中。
連載漫画もあるし、この8月はコミケの17日以外はもう動けないかも。
そういえば、XEBECでの打ち合わせで、
劇場版演出の別所さんとお会いしたときに
「漫画の連載は今どの辺なの?」と問われたので
「魔女はささやく」って答えたら、ニヤニヤしてたw
別所さんの担当回だものね。
僕の改編の方向性を少し話したら楽しそうだった。
出渕監督が煙草休憩中のときの会話w
5巻に続く6巻は12月10日発売予定(すぐじゃん!)
お話し的には12話と14話を混ぜたもの。
フラーケンとドメルとの戦いはその後になる予定。
さて仕事に戻ろう!
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