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2016年1月27日 (水)

右か左か

今朝6時に脱稿。
事前の告知では今日がネット連載の更新日。
こちらの執筆能力とか
地球は1日24時間しかなく、そのうち17時間働くのが
死なないやっとの状況だということはお構いなしに、
角川から指定されたコミックス8巻の発行スケジュールに懸命に対応している関係で、
スケジュールは流動的にならざるを得ず、更新日は2月頭に変更になった。
今回は14頁だけれど、
それは85頁を1ヶ月少々で描くことになっている端緒でしかない。
決算期の利益確定のために3月にコミックスを出す。(そういう出版社は多い)
それを漫画家に負担をかけるだけで、
漫画家を漫画を描く機械のように扱い
とにかく「描け=死ね」という印象でしか
今の僕は受け取っていないけど、
だからといってサボタージュする理由にはせず、
ただただ漫画を描いていくことはブレないでいくつもり。
僕は絵を描くことが好きだし。ヤマトが大好きなので。

Y43_08

反乱編はアニメとは全然違う内容になってしまうけれど、
製作委員会のOKは出ているし、残り70頁頑張ろう。
お話を変えてしまったので、
物語の筋やキャラの心理的につじつまがちゃんと合っているか、
いささか心配。
色々考えた結果で、描いてみたり、アニメのシーンを外したりもあるし、
(ロボ嫌いなのでアナライザーの強化外装骨格は出さないw)
見落としで失敗をした部分もあるかも。
だから読者から色々不満も出るだろうけど、
これが僕の実力。その責は自分にあるのは覚悟している。
漫画というか、物語を編むのは難しい。

朝の6時過ぎに入稿して
3時間ほど倒れるように仮眠をとったらもうお昼。
フラフラしているけれど、
元気をつけようと駅前の洋食屋さんでハンバーグを食べる。
http://r.gnavi.co.jp/hxvxy1ce0000/
ここは、ファミリーレストランの茹でたハンバーグが席巻する荒川区において
ちゃんと焼いたまっとうなハンバーグがいただける良いお店。
4200円のパーティプランは食べ放題飲み放題で、
ハンバーグとお酒の好きの僕にはこの上ないサービスなのだけど、
4人の面子を集められるような人望もなく、
孤独に定食を食べるばかり。
零細漫画家は本当に孤独で、昔のように自分で料理をする気力も失われて
生の春菊を山羊のようにむさぼりながら
人生の後悔に一人ちゃぶ台で泣いていたりする。
この数日はアシさんがお手伝いに入ってくれていたので、
人間に戻れた気がした。
僕は自分から用もないのに話しかけることは苦手なので、
人と食事をしていても、放っておくと無言で食卓を囲んでしまうけど、
それでも、とても嬉しいんだ。
家庭の団欒とか和やかな食卓とか、みんな失ってしまったものだけど、
それでも、分不相応なのかもだけど、憧れてしまう。
憧れてもどうか叱らないでほしい。

さておき、
その洋食屋でハンバーグ定食920円をいただく。
このお店、肉汁を大切に食べるために、
ハンバーグは真ん中からナイフを入れず、端から食べていきましょうと
説明書きが置かれたりしているわけなのだけど、
隣席を見て、はて?と気づいた。
右隣、還暦前と見える御婦人二人連れは、両人ともハンバーグの右からナイフを入れて、
右端から食べ進めている。
対して左隣、30代と思しき男性は左から切って食べている。
そして僕も左から食べ進めるのが習慣になっている。
僕の世代は、学校の卒業前に洋食マナー研修なんてのがなかった時代だし、
正しい作法というものは学んだことがない。
だけど茶道は25年もやっているため、茶懐石などに出席するから、
日本料理の所作の基本形はほぼマスターしている。
焼き魚などは左、頭の方から食べ進めるのであって、
自分はこの影響で左食いをしているような気がする。
右の御婦人は僕よりの年配でいらっしゃるし、
はたして、和食の習慣の方が身についている年代と思う。
うーん。ハンバーグ、右から食べるか、左から食べるか、
どちらがよりよい食べ方なのだろう。
謎だ。

そういえば、原稿を描きながら、
「Y氏の葬儀」という題で日記を書こうかと思い巡らせていた。
死人に唾するような内容であることもあり、
褒められたものでないのは分かっているつもり。
それでも、あの醜悪な人品とはなんだったのか。
執拗で理不尽なハラスメントをなぜ僕だけに繰り返したのか。
下らない人間に苛まれ続けた自分の心に整理をつける意味で、
いつか記せたらと思っている。

ともあれ、さぁ、今日も絵を描こう。

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