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2019年5月13日 (月)

今年もラジオ放送でした。

黄金週間だ10連休だという話はどこの国の話やらという感じで
机に向かうばかりで、ようやっと11日の朝に連載を脱稿しました。ふぅ。
ラストスパートは午前3時からの「ラジオ・スイート さらば宇宙戦艦ヤマト」の再放送を聴きながら。
ラジオのせいにするわけではないけれど、
今回も頁が少なめなので反省しきりです。

ということで、昨年放送した「ラジオ・スイート 宇宙戦艦ヤマト」の第二弾。
4時間のラジオ特番をお送りしました。
今度も備忘録的に番組をお送りするまでのことに触れておこうと思います。

昨年の放送は大変好評で、第二弾を求める声もたくさん届いておりました。
ただ、そういう期待が大きいなかでの安易な便乗は、
質を損ねることになりかねません。
林檎さん、アンドローさん、譜観さんとの共通の考えは、また来年5月にしようよってものでした。
そこから各自、どんな内容にしようかを模索しつつ
時折集まって、日本酒をいただきつつ意見交換や情報の共有をする水面下行動になります。
第一弾放送の経験を踏まえつつ、
もっぱら自分は営業担当の役が多かったように思います。
2202製作委員会に番組制作の了解を得られるようお願いをしたり、
スポンサーをしていただく相手を探して交渉したり、
ゲストをお願いする本人や事務所と折衝をしたり、
委員会やスポンサー、報道関係に提供する文書を作成したり、
小心者で引っ込み思案な自分ですが、誰かのためなら苦ではなく頑張れます。

製作委員会は前回も相談をさせていただいたバンダイの宣伝担当の方から
「昨年の実績もありますから」という言葉とともに力添えもいただき、
了解をとりつけることができました。
スポンサーについては、
18年末に新潟のアニメ情報館の方々が上京している機会に
忘年会を催してスポンサードへのお礼と次年度も放送を目論んでいる旨をお話したところ、
快くご協力をいただけました。
そしてその宴席に、アニメ館の方々とも親しいプロダクションIGの郡司Pがいらしたのですが、
「うちも一口のりたい!」と発言があり、
銀河英雄伝説Die Neue Theseさんがスポンサーに加わっていただく方向で
内部調整に入ってもらう話になりました。
昨年の放送時にTwitterの国内トレンド1位をとったのも、
そのような流れを作る動因になったと思います。
ただ、番組自体はそうした勢いにのってたくさんスポンサーを募り
営利を追求する気がないので、
この2者のご厚志で十二分にありがたく、
これ以上の出資者を探すことはしませんでした。
自分はこのあと、正式に組織としての出資決定をいただくべく
資料提出などのケアをしていきます。

年が明けて2月頃、番組の骨格や企画を煮詰めていく中で、
ゲストへの出演依頼が始まります。
羽原監督には面識もあるので、お願いをしたいなと思っていたのですが、
譜観さんから宮川彬良さんにもお声がけしたいという話が出て、
事務所に所属してTV出演もされるような人は
僕の過去の経験上(以前に識者の講演の企画設営をしてた)ハードルが高いので
出演への謝礼も些少であることを踏まえてダメ元で声をかけるのはいいかもとなった。
そうしたら、特別なはからいで出演にOKが出てしまった!!
なので、以降はゲストとの折衝は
羽原さんとも面識があるそうなので併せて譜観さんにお任せしていくことになったのでした。
そして中村繪里子さんへのお声がけは
ヤマト関係の席で所属事務所の方に再会する機会があったので、
録音による短い出演が可能かを相談してみたことが始まり。
中村さんは、本当にヤマトという作品を大切にしていらっしゃるので、
出演に応じていただけたのはとても嬉しくありがたいことでした。

報道関係に情報を提供して配信してもらう作戦は今年もしました。
ナタリーやアニメアニメなどの媒体はやはりまたスルー。
WebNewtypeさんだけが取り上げて下さいました。
そしてWebNewtypeに掲載されるとどうやら関係のある情報サイトにも提供されるようで、
6つ7つくらいの情報サイトにも記事が掲載されていました。
感謝です。

さて、ここで数ヶ月かけて練ってきた番組企画に
大きな修正を施す必要に迫られます。
昨年と同じように番組の内容的な精度はアンドローさん、譜観さんにお任せする前提で、
自分は番組に必要と思われる要素とその整流にあたるという役どころ。
皆で暖めてきた企画案がいくつもあったのですが、
スタジオ出演されるゲストが二人、
しかもそのうち一人が宮川彬良さんとなれば弁が立つことは周知のこと。
到底1時間なんかでは足りない。
そして二人の魅力的な話をたくさん聴きたい!
それはファンのみならず自分たちも同じ思い。
よって、いくつかの企画をお蔵入りして、番組を再構成することに。
なので、番組構成は内容の濃さとは裏腹にシンプルになってます。
(つまり数ヶ月練った案はパーにw)
そのような組み換えが生じても、
昨年から続くこの番組の基本的な理念、
 ○どの作品も分け隔てなく採り上げたい
 ○ベテランから新しいファンにも開かれた雰囲気
があるので、それを頼りに判断をしていけるので大丈夫なのです。
まぁただ番組タイトルに「さらば」をつけてしまったので、
作品的には、さらば、2、2202などにやや加重がかかっているかも。
そうして、ゲストコーナーは最終的に1時間半という枠になりました。
(昨年の庵野監督の倍の時間)
今回ゲストの窓口となってもらった譜観さんには、
そのままゲストコーナーの内容と選曲についてお願いしました。
2202のサウンドトラックには楽曲解説が皆無ということもあり、
その背景をぜひ尋ねたいという強い熱意が感じられ、
大量の楽曲を準備してきました。
番組の演出や構成上、ふさわしいと思われないものに
整流役の自分としては異議と不採用を唱えましたが、
譜観さんは頑強に粘り続け、形を変えながらもすべてを貫き通しました。
番組では僕が進行をしているように聞こえますが、
それは打ち合わせの結果の流れをなぞっているだけで、
実は全部、譜観さんの掌の上の駒でしかありません。
ふーみん、おそろしい子…。

リクエストは前回の倍以上の数が届いており、
(今年もラジオ局開局以来の記録を更新)
昨年は僕がそれらを作品>楽曲での分類整理をしましたが
今回は連載漫画の執筆と時期が重なっていましたので、
これも譜観さんにお願いをしました。
それを数度のタイミングに区切って、4人で選び、
放送までに数度重ねながら採用を絞り込みました。
2202はゲストコーナーで扱う関係で、
それ以外の作品を重視する形になりました。

番組のエンディングでも触れましたが、
ヤマトはたくさんの作品があって、
それぞれの人の中に自分のヤマト像がある。
そしてそれを一人ひとりが大切にしている。
息の長いコンテンツとは古典の文学作品のように
そうして人の心の伴走者となり愛されていくのだと思います。
2199が作られたときも「二次創作だ」という声がありました。
74年版以来のオリジナルのスタッフが作っていないのですから
その見方は正解だとも言えます。
自分達の考えたヤマト像を作れば、違うという声があって当然です。
オフィシャルの冠があっても
ファンの目線では自分の像と同等なのです。
「私物化」という言葉で揶揄する声もあります。
一見同じ批判に見えますが、
この言葉は「自分が正統である」という傲慢があります。
それはやはり誤りだと思います。
個人の抱えるヤマト像がそれぞれあるのですから、
相対化される中で正統を唱えてもすでに私物化の一つでしかなく、
無数の俺ヤマトがあるだけです。
傲慢になることなく、個々人が自分と他者のヤマトを
楽しんでく時代になっているのではないでしょうか。
それこそヤマトブームをその源流の一つにする
同人誌の世界がまさにそれに近いと言えば分かりやすいのかもしれません。
ヤマトがそうした個の多様性を抱える中で、
宮川さん親子を中心にしたヤマトの音楽だけが
不思議にそれらを包み込んでいけるのだと
ラジオ番組を通して感じました。
音楽は絵のない、そして物語を象徴化する意味で、
皆の心にあるイメージをつないでいける。
同じ時間を一緒に楽しめる。
ヤマトという息の長い作品にとって、そしてファンにとって
それは本当に幸福なことなのだと思います。
番組のあとで宮川彬良さんは2199、2202での交響組曲への意欲を話されていました。
そういうヤマトの音楽の伝統に根ざした
新しい音楽がまた増えていったらいいなと切に願います。

あ、ベムラーゼ首相はCMコーナー後にお帰りになりましたw

当日のまとめサイトができているようです。
https://togetter.com/li/1344744
去年の数の倍くらいの数がありそう。すごい。
録音しておいた放送を聞き返しながら読むと、
リアルタイムでのリスナーの興奮を自分も体感できるようです。
それも新しいラジオの楽しみ方なのかもしれません。

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