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2020年5月14日 (木)

ヤマトのラジオ特番をお届けしました。

連載をようやっと脱稿しました。
手間をかけずに戦車を描く見せ方みたいなものをなんとなくは理解できてきたけれど、
手間をかけて戦車を描かないといけないシーンもある。
こつこつと一人で描くがゆえに牛歩のようなあゆみで、
なかなか頁数が稼げないのは悔しいけれど、この作品には必要な時間なのだと思うようにしてます。
そんなために今年もヤマトのラジオ特番があるのに
それを事前に十分に告知する機会も持てず、もどかしい時間を過ごしておりました。
Instagram-184

5月9日にその宇宙戦艦ヤマトのラジオ特番を放送しました。
病禍の中での制作環境ということもあり、
スタジオでの消毒エチケットはもちろんのこと、
マスク着用やUV除菌機能のある空気清浄機まで据えての収録番組となりました。
そういう中でもささきいさおさんにはゲストを快諾いただき感謝ばかりです。
ヤマトに特化した形でのお話を聴く機会は近年無かったもののように思いますし、
その意味でも貴重な言葉と時間だったように思います。
また、ヤマトという作品性を踏まえたメッセージも込められていたのは、
お聞きになられた方々は感じていただけていることでしょう。

番組では自分が前面に出ているように感じるかもしれませんが、
実のところはさして詳しい解説などはしておらず、
感想と意見を述べているだけで、
アンドローさん、譜観さん、そしてゲストのささきさんに水を向けて
話を聞く役であるのが判ると思います。
自分の役は間接部門であるというスタンスは一昨年の頃から変わっていません。
今回も渉外担当として、
ヤマト製作委員会の公認、ゲストの出演交渉、
スポンサー各社への説明と交渉、CM構成や脚本執筆、
そのための各種資料の作成などをもっぱら行いました。
あ、あと忙しいアンドローさんに代わってエポック社へ連絡もしました。
選曲や企画の細部などはアンドローさん、譜観さんに意見を求めながら、その調整役になります。
そして林檎さんには編集とディレクションという大役をお任せするので、
番組進行表みたいなものを作って譜観さんの選曲のシートとともに渡す。
間接部門は現場がよりよく動けるためにある存在なのです。そういう役回りが好き。
番組を楽しんでいただけたなら、
こうした我々4人の連携がうまくいっていたということだと思います。

特に譜観さんからは
病禍の生活の重苦しさを感じさせない、
ヤマトの音楽を楽しめる番組にしたいという考え方が示され、
林檎さんが普段の番組放送で発信者として心がけていることも伺いながら
番組の空間を組み立てていけたのも
今年の大きな特徴だったのかもしれません。

放送の数日前にNHK-FMで祝日特番として「ガンダム三昧Z」が放送されました。
が、自分は早々に聴くのを止めてしまいました。
ロボット物にそもそも興味ないというよりも
構成内容がどうにも好みじゃなくてがっかりしたからです。
プレイリストが発表になっていますが、
8時間に60曲もかけているのに、劇伴と呼ばれるサウンドトラックは10曲にも満たない。
まるでアニソンのカラオケ宴会みたいな状態。
自分は賑やかに面白おかしく過ごすような席は大の苦手で、
静かに人の言葉に耳を傾けるような時間と場所を好みます。
歌は自分にとっては人生や心の伴走者であり、騒いではしゃぐためのものではないし、
昔からお祭り騒ぎほど無口で孤独になって居場所がなく、駄目なんです。
この番組の企画は音楽と人との関係性をカラオケ宴会的に考えて作っているのが分かりました。
そこへ豊富な予算で声優さんをたくさん呼んで短い話で場を繋ぐだけ。
しかも事情は理解するものの、電話出演で否が応でも疫病流行下の窮屈さ陰鬱さが露出する。
つらいだけの番組なのです。
ガンダムだってヤマトに劣らない豊かな音楽性があるはずなのに、
そうした面には触れない番組はおかしい。
映画音楽が主題歌と劇伴を扱うのに、
アニメ音楽の番組は異常なほどアニソンに偏向しすぎている現状が自分には耐えられないのです。
ヤマトの特番を歌も劇伴も偏りなく聞ける音楽番組として作れたことは、
アニソン偏重への自分の回答のようなものかもしれません。

自分はTwitterをしていないので、
当日はラジオを聴きながらYahoo!リアルタイム検索でリスナーの反応を追いつつ、仕事してました。
そんなだから見逃してしまうつぶやきも多かったのですが、
まとめサイトに当日のツイートを一覧して下さった方がおりました。
■2020.5.9(土)クローバーラジオ特別番組「ラジオ・スイート 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」
その1 https://togetter.com/li/1505580  
その2 https://togetter.com/li/1505976
ツイート数が多いから2分冊だそうです。
18年が3500、19年が7000、今年が15000くらいと倍倍に増えているのも分かって、嬉しい限りです。
番組を録音された方は聴きながらこれを読んだら放送時の雰囲気が蘇って楽しいと思います。
つぶやき中には、僕がシリーズの後半に辛辣だというご指摘もありますが、
自分は漫画家として作品への疑問や意見を述べているだけで、
私人というか個人として問題視している作品には実は今回たいしたことは喋ってません(笑)。
漫画家は物語や登場人物の象徴性と関係性、その意味と示すことができた結果を考える
習性のようなものが身に染み付いているので
作品の好き嫌いから出る言葉ではありません。
そもそもそんなに嫌いなら番組なんて作らないし。
好きな仲間と会って話を聞いている。ラジオはそんな距離感だと思うので、
悶々と反芻することなく、On Airな感覚でお楽しみください。

そんなこんなで色々喋っていたら、
すっかり時間オーバーになってしまって、
それを詰め込むと音楽番組ではなく、トーク番組になってしまうという状況が分かったのが初日収録の後。
(収録は二日間行われました)
そこで大ナタを振るって、一つの企画丸々1時間分をカットしました。
番外編っていうのはその部分になります。
その部分は林檎さんではなく、譜観さんが編集したいとのことで、お任せしてあります。
いつまでもいじってると、いつまでも放送できないぞーっと
自分も出来上がりと放送を待つ身になっています。
そんなわけで番外編も編集途中ですが、
番組の再放送の予定も今のところまったくありません。
そういう要望などありましたらクローバー局へお寄せください。

今回、こういうご時勢だからこそ、
中身のないから騒ぎの宴会のように無為に時間を費やしやりすごすのではなく、
ささきさんもお話されていたように
ヤマトの作品性に添った形で音楽と話題をともに楽しめる機会になったことは
番組作りに関われてよかったなと感じるところでした。
協力いただいたスポンサー、ゲストのささきさん、
そしてアンドローさん、譜観さん、林檎さん、
リスナーのヤマトファンのみなさん、
ありがとうございました。

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