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2020年9月24日 (木)

ラジオのお話を色々。

連載原稿は先月引っ張った影響がでて押し気味だったけれど、なんとか脱稿。
ただ原稿は上がったものの連休を挟んでしまったので更新日が遅くなることに…。
今月は場面転換で主人公のフェーズに入る予定でいたのだけれど、
才谷屋さんから提案いただいた戦車戦のイメージが面白そうだったので描きたくなって、
結局今回も戦車がいっぱい。
描くの大変でした。

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しばらくぶりの日記になってしまい、もうすでに月報どころでもない。ううむ。
その間なにをやってるかといえば、家に篭って原稿を描いているほかは、とりたてて何もしてない。
コロナ禍の中、都内にすら特に出かけず、映画も本屋も行ってない。
近所で昼ゴハンを食べたり、スーパーマーケットに立寄るだけ。
そんな合間、8月にはクローバーラジオで
「ラジオ・スイート 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち -番外編-」が放送になったりという感じ。
番外編は5月の特番の収録でどうにも収まらなくなっていた
ヤマトの企画盤の音源にスポットを当てようというコーナー1時間分でした。
番組の一部に収録では扱っていない、打ち合わせにもなかった曲が入っていてとても驚いたのですが、
音源の編集を担当した譜観さんの思惑だったとのこと。
自分的には番組全体の構成バランスを崩した結果になったなと思うけど、
放送番組はイレギュラーがつきものだし、
そんな部分ものちのち録音を聴きなおすとスパイスになっていくと思います。

Radiosuite-be-forever

ラジオといえば、10月からの新番組のおしらせ。
僕の大学時代の仲間の他故壁氏くんが文房具専門のラジオ番組を始めます。
題して『他故となおみのブンボーグ大作戦!』。
番組Webサイトももう出来てる!https://daisakusen.net/
10月4日(日曜日)19時半から。局はFM-OZE。
群馬ローカルなので、クローバー局と同じくリスラジやサイマルラジオで全国どこからでも聴けます。

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他故くんは学生時代から文房具好きとして活動していて、
社会人になってからは「ブング・ジャム」の一員としてイベントや情報発信など
長く活動をしてきた成果がこの番組で聴けるはず!
クローバー局でもお馴染みのふじいなおみさんと他故くんが
一緒にラジオ番組を持つというのも不思議な縁。
自分と同じ野上組出身の漫画家・海産物さんの文房具漫画の連載の原作を
「ブング・ジャム」でしたときも思いましたが。
https://www.amazon.co.jp/dp/4048936034/
そんなこともあり、番組アイコンの絵を自分が依頼されるという流れに。
リスナープレゼント用の円形ステッカーの図案に用いたいということで、
色々考えたところで行き着いたのがメンコの図案でした。
円形の中にイラストだけでなく、ジャンケンや数字、トランプなど
多用な遊びができるアイテムがレイアウトされており、
番組情報に使えそうので。
メンコは役者絵的なリアルな似顔絵のものからマンガ絵まで人物描写の幅があったので、
リアル系もラフで描いてみましたが、
面白いけどプレゼント用にはくどいのと、
依頼にあった「文具を持ってるポーズ」がリアルな絵だと浮いてしまうのもあったのでボツ。
ロゴもジャンボーグAとかスパイ大作戦みたいなヤツ!という要望でした。
僕がアンドローさんや譜観さんと一緒にファンとしてヤマトのラジオ特番を作ったように、
文具マニアが文房具についてひたすら語る番組ができるラジオの敷居の低さと可能性は
とても好ましく思います。
新番組、自分も楽しみにしております。
ラジオは今でも聴取率調査とかやってますが、
ネット配信が地域の枠を越える時代にあってまだ番組の評判や人気を示す指標がないのが現実。
なのでTwitterのツイート数などが用いられるわけですが、
自分はアカウントないので、恐縮ですが聴かれた方で面白かったら是非RTなどお願いします。

「**先生の音楽は永遠です」なんて言葉をラジオなどでよく聴きます。
人類の文化史において長く愛聴される曲っていうのは確かにあるけど、
作品の完成度や価値が素晴らしいものでも、消費の激しい世の中にあって、
聴かれなくなれば忘れられ、存在を知られなくなり消えてしまうのも現実で、
ヤマトの音楽も90年代なんて主題歌を除けば絶滅危惧種でした。
そういう音楽が見えない聞こえない所に封じこめられ溢れかえっています。
音楽をもっと聴く機会を作らないと消えてしまう。そういう危機感を感じています。
アニメ音楽でいえば、アニソン偏重も凄く嫌。
アニメや映画の劇伴音楽の扱いが本当に少ない。
JAZZが日本で一番聞かれる音楽ジャンルというランキングを見た事があるけれど、
その理由も有線などでBGMに用いられるというだけ。
日本は、音楽の多様性を否定はしないが欧米に比べてそれを評価し育て聴いていく素地も市場も弱い。
POPSや歌謡曲に異常なほど偏重をしている。
もっと色んな音楽に触れる機会を作る。それがまずは大切。それが第一歩。
なんだけど、TVメディアは民放を中心に音楽番組は壊滅状態で、
音楽は、タレントの馬鹿騒ぎの間をつなぐどうでもいいVTRの下地に流れる音の埋め草ばかり。
(そこにアニメのサントラが使われているのが更に悲しい)
NHKは地上波やBSで趣向を凝らして音楽を見せて聴かせる番組を作っているのでそれが救い。
90年代初頭はミュージックビデオの勃興の中で、
民放が牽引して深夜枠を中心に、洋楽やJAZZ、クラシックまで様々な音楽番組があったのに、
みんな消えてしまった。
今は通販番組とお笑いタレントが無意味に騒ぎ、アジアの三流メロドラマが垂れ流されてる。
あってもアニソン番組。またアニソン偏重だよ。
コロナ禍でカラオケが潰れる時代なのに、音楽利権を儲けさせるための画策はもういいよ。
民放は恐らく芸能事務所とそれに癒着したレコード会社との関係が狂わせてるんだろうな。
だからその商業的思惑に偏っていく。
90年代半ばから洋楽よりも和製POPSをという圧力で世に流れる音楽の変化を見てきた。
今の民放TVはそのなれの果てだ。
音楽はラジオ的な形態に場所を見出すことになるのだろう。
テレワーク、リモートがどう定着するかは判らないけど、
自宅仕事である漫画家をやっていて思うのは、
TVはどうしても手先から目を離すことになるので、
仕事にはラジオ的メディアが馴染みやすい。
今ならスマートスピーカーもあろう。
そうした環境の変化で音楽番組の復権を強く望む。これは好機なのだから。
音楽ライターの不破了三さんがTwichで行っている音楽配信も良い。
https://www.twitch.tv/fuwaryozo
時代は個人がメディアになっていくツールとルートを提供している。
音楽を聴く形は個人の感受性の選択と意味づけをされていくことで、新しい面を見せる。
そういう変化がきてるのにクローバーラジオの停波は残念でならない。
営業努力を放棄しクローバー局を畳もうとする雇われ経営者も、
この可能性に無関心な自治体もピントずれてるなと思う。
来る首都直下の震災に地元のラジオ局がどれだけ地域に根ざした情報発信に特化できるのか。
地域の人を結び付けられるか。
良質な娯楽を届けることができるのか。
それはTVメディアでは無理だし、ネットで足りるという姿勢なら、
いつかその浅はかさを後悔することだろう。
そんな中でも林檎さんを通じてこの3年、
アンドローさん、譜観さんとヤマト音楽のラジオ特番を作ってこれたのは得がたい経験でした。
深く深く感謝します。
林檎さんが長く特撮やアニメの音楽を自分の番組で扱ってこられた実績と素地があって実現したと思う。
自分の中では音楽番組としてアニメの劇伴に光を当てること、
特にヤマト音楽の復権がテーマでした。
その想いは形と実績にできたように思います。
クロ局が続くなら、他の作品も扱っていこうという話もあったのでそれも残念。
庵野監督からは「エヴァ特集するなら協力するよ」と言われてたのに。
それでもこの番組でコミュニティFMの可能性を示せたと思います。
埼玉県の小さなFM局の番組が全国で聴かれて、トレンドの1位になる。
そんなことは恐らくこれまで無かったことだから。
今後も、こしがやエフエムには林檎さんの番組もあるし、
https://koshigayafm.co.jp/
ラジオを通じて豊かな音楽的生活が実現できるよう、応援をしていきたいな。
意志があるところからすべてが始まるのだから!

林檎さんのこしがやエフエムでの土曜朝の番組「二次元音楽館」。
時々、自分で番組のフォーマットに合わせて選曲構成をして提案をさせていただいています。
主に劇伴を中心にした内容です。
これまで採用いただいたのは、
「宇宙海賊キャプテンハーロック」「劇場版 地球へ…」 
そして今月は「ガンヘッド」。

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ガンヘッドは試写会後にブルックリンのモノローグが追加されたように(ブレードランナーみたい)、
音楽も終盤まで制作と製作サイドでもめながら手が入れられている。
なのでサントラ盤には堂々と映画未使用曲があるし、使用されたのに未収録曲もある。
発売された曲のアレンジ、テンポ違いやリズム帯を抽出してリピートさせた編集モノが入っていない。
今回の番組での選曲は未使用曲をオミット。
限られた時間でそういうマニアックさを表に出す意味はないので。
逆に映画を観たときの感覚を大事にするという意味で、本編に用いられた音楽、
特にドジャースの球場オルガン曲は映画の音声から引用した。
サントラ盤を見ると、場面に用いられた音楽と曲名がリンクしておらず、
また当時の資料ではMナンバー以外に「戦争」「マーチ」などが記されているが
それも無視した曲名がつけられている。曲順も映画の展開とも関係ない。
恐らく永井真理子とのタイアップをやったファンハウス社が適当にやった仕事だろう。
酷いものだ。
永井真理子の「TIME」はかなり早い時期からタイアップが決まって強制されたもの。
映画より先に発売した永井のアルバム「ミラクルガール」からシングルカットされ、
あとから「Song for GUNHED」と間に合わせに追記した偽物主題歌だ。
なので歌詞は映画とは1mmも関係ないどうでもいい内容。
ドメルの死に不倫の歌が流れるような非道と同じだ。
ただ当時に映画を観た人には、
エンドテロップの音楽の直後にこの曲が始まるインパクトを記憶している人もいるので、
イントロ+間奏+コーダを用いて編集し、歌は全カットしてお届けした。
実際、原田眞人監督もこの曲が気に入らなかったのか、
映画のEDなのにワンコーラスのショートVer.を用いてる。
永井タイアップも含めた圧力に監督も作曲の本多俊之もかなりうんざりしていたことだろう。
それが最終的にサントラ盤のどうにも頭のおかしい構成や曲名など
ファンハウスのいい加減な仕事を放置した諦めに結びついている気がする。
映画公開から今日までTVの報道番組などでも用いられる名曲が多い盤なのに、長く廃盤状態。
映画DVDの特典にCDが付録されるまで、中古市場では高騰が続いていた。
残念な話だ。
ラジオでの曲順はCDとも映画とも変えてある。
これは番組内での流れを重視した演出的なもの。
そこに劇中シーンのセリフなどを重ねていったら、
意外にもストーリー順に曲を聴いているような補正がされた。
なので映画を観た方はこのラジオ番組が
ガンヘッド全体を包括し流れのある印象を持ってもらえたのではないだろうか。

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「ガンヘッド」は東宝特撮史に燦然と光り輝くリアルロボット映画の金字塔!
ロボ嫌いの自分が大好きなくらい凄い映画なんだ!ほんとだよ!
この映画から30年。この映画の遺伝子を継いだ作品は日本ではなかなか生まれてこない。
これも残念なことだ。
ちなみに画像の新宿アルタ前のガンヘッド1/1の展示は映画公開にあわせたイベントであるが、
これの据付けを行ったのが、
大学の友人でヤマト2199のイベントやコンサートでカメラを回してる映像ディレクターの倉本真誠くん。
彼が就職したての新人時代の話だ。

そうして、在宅ワークの自分は仕事しながらFM番組を聞くのが習慣となっています。

NHK-FMの日曜午後のクラシック枠で大人気の長寿番組を打ち切って4月から始めた新番組がある。
番組開始早々、コロナ禍で収録が出来なくなり、
過去のストックもないから再放送もままならず、過去の別番組をあてがわれるなど
散々なスタートを切ったのだが、
この番組、正直全然面白くない。
打ち切られた番組の過去の録音を聴くとその差が歴然。
でもこの失敗って凄く価値があると思うのです。
面白くするためにスタッフが物凄く考えてアイディアや企画を出してきてる。
その経験値は長寿人気番組では生まれない。
TVにせよラジオにせよ、型に甘えた楽な番組は作り手の心も技術も発想も育てない。
典型がアニソン番組。
漫然と知名度の高い歌を楽なランキングで並べ、知られた歌手を呼び、
にわかタレントが意味不明なコメントとリアクションで笑わせるのでオチ。
音楽の背景や創作の工夫、時代における意味などに触れることもない。
誰でも出来る企画だ。
そういう惰性が番組制作者の創意を衰えさせ、視聴者を番組から飽きさせる。
そんな曲を並べるだけの安易な番組は滅んでいい。
それではスマートスピーカーに劣り、自前のCDや音源のランダム再生と大差なく、
番組の存在の意味を失わせ、未来を縮小させるものだから。
それゆえ凡庸になってしまったこのクラシック新番組が多くの知恵と努力で
これからどんな番組になっていくのか自分は楽しみです。

ラジオの夢と可能性はこれからだ。

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